レッドウッド:物流不動産ファンド6億ドル組成-東京圏投資

物流関連の不動産に特化した投資フ ァンドのレッドウッド・グループは、東京にある物流不動産で運用する 最大6億ドル(約500億円)のファンドを組成する計画だ。対中貿易の 伸びで日本では物流施設の需要が高まるとみて、海外投資家などの資金 確保を目指す。

レッドウッドの共同創業者で最高経営責任者のスチュアート・ギブ ソン氏が3日までに明らかにした。今回組成するファンドの規模は4- 6億ドル。収益率目標は年間15%で、東京都、神奈川県、千葉県の既存 の物流施設に投資する。ファンド資金は2011年6月までに集める計画 という。同社はシンガポールに本拠を置き、都内にも拠点を持つ。

日本の物流施設の賃貸市場は好調に推移している。調査会社の一五 不動産情報サービスによると、5-7月の東京圏の物流倉庫の新規需要 は前年同期の3倍に拡大し、空室率も低下傾向にある。物流以外も含め た不動産ファンド市場全体も好調だ。レッドウッドはこうしたタイミン グで日本での物流不動産ファンドの運用を始めることになる。

不動産ファンドの投資家は、物流施設のほか、商業ビルやマンショ ンなど含めた日本の不動産市場全体に関心の目を向けつつある。住信基 礎研究所の発表によると、国内の不動産を対象に国内外の機関投資家か ら資金を集める不動産ファンドの運用資産は、6月末現在で約15兆円 と1年ぶりに増加に転じ、過去最高を更新した。

対中貿易の拡大に着目

レッドウッドのギブソン氏は、「日本にとって中国は最大の貿易国 だ」と強調。中国向け貨物需要の増加を念頭に主要な港湾や空港の物流 施設に注目しているという。ファンドのLTV(借り入れ比率)は55 -60%程度で、実際の投資可能額は13億ドル規模になるとしている。

日本貿易振興機構によると、10年上期(1-6月)の日中貿易は、 輸出総額が前年同期比47.1%増の684億ドル、輸入総額は同24.6%増 の699億ドル。輸出・輸入合計の貿易総額は同34.5%増の1384億ドル と1年半ぶりに前年同期を上回り半期ベースで過去最高を更新した。中 国は日本にとって最大の輸出・輸入相手国だ。