ブラジル株:下落、ペトロブラス株式発行が大手企業株の売り招く観測

2日のブラジル株式市場では、指標 のボベスパ指数が下落。ブラジル石油公社(ペトロブラス)が政府と の間で株式と石油権益の交換価格で合意し、発行株式数がアナリスト 予想を上回る可能性が示唆されたことで、投資家が増資に応じるため に国内大手企業の株式を売却するとの観測が売りを誘った。

ペトロブラスは、交換価格をめぐる政府との約2週間にわたる交 渉が決着したことで2.1%高となった。一方、鉄鉱石生産で世界最大 手のヴァーレは1%安。RBCキャピタル・マーケッツが同社株 の投資判断を引き下げたことが手掛かり。スペイン最大の銀行のブラ ジル部門であるバンコ・サンタンデール・ブラジルは過去1週間で最 大の下げを演じ、大手銀行株の下落を主導した。

バンコ・モダル(リオデジャネイロ)で30億レアル相当の資産の 管理・運用に携わるエドゥアルド・ロシェ氏は、ペトロブラスの「株 式発行についてはまだ詰めるべき点が多く残っている。交換価格は予 想を若干上回った」と述べ、「これで9月の株式発行期日を達成できる 可能性が高まった」と付け加えた。

ボベスパ指数は前日比0.4%安の66808.08。指数構成銘柄のう ち値下がりは50銘柄、値上がりは16銘柄。通貨レアルは1%高の1 ドル=1.7291レアル。

前日の取引では、ブラジルの2大貿易相手国である中国と米国の 予想を上回る製造業活動の拡大を受けて、商品相場が上昇する中で、 ボベスパ指数は過去3カ月間で最大の上昇率を記録していた。

スピネリ・コレトーラ(サンパウロ)のアナリスト、マックス・ ブエノ氏は「主に機関投資家がペトロブラスの増資に参加するために ポジション(持ち高)を引き下げることで、他の企業の株価の重しと なる可能性がある」と指摘した。