EU:新たな金融監督機関の設立で合意-2011年1月に業務開始

欧州連合(EU)加盟国政府と欧州 議会メンバーらは2日にブリュッセルで開いた会合で、銀行と証券、 保険分野の新たな監督機関を創設することで合意した。2011年1月に 業務を開始する予定。

この合意を受け、システミックリスク監視機関の創設に道が開か れた。システミックリスク監視機関は欧州中央銀行(ECB)のトリ シェ総裁または総裁後継者が当初5年間トップを務め、各国に対し資 産バブルの膨張など経済へのリスクについて識別できるよう色分けし た警告を発する役割を担う。

EUの行政執行機関である欧州委員会のバルニエ委員(域内市 場・サービス担当)は電子メールで配布した声明で「われわれは極め て重要な節目に達した」と述べ、「リスクを識別するために必要な管制 塔とレーダー画面を得ることになる」と説明した。

監督機関新設は、2008年のような金融危機の再発を防止するため の金融監督制度の抜本的改革となる。08年の危機時には、金融機関支 援でEU各国の足並みがそろわなかった経緯がある。新設機関は金融 活動や金融商品の調査のほか、緊急時には一時的禁止措置を講ずるこ とができる。

また、監督の在り方をめぐる国家間の論争を仲裁し、最終的には 対立の争点となっている国境を越えて業務展開する金融機関に直接の 命令を出すことも可能。新設機関のうち、「欧州証券・市場局」は格付 け会社の監督も行う。

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