EUのデフォルトリスク、投資家は悲観的過ぎ-IMFのコタレリ氏

欧州諸国の債務の平均コストが 「依然として相当低い」にもかかわらず、投資家は各国のデフォルト (債務不履行)リスクを「過度に悲観」していると、国際通貨基金 (IMF)の財政部門ディレクター、カルロ・コタレリ氏が指摘した。

コタレリ氏は2日、ブルームバーグのラジオインタビューで、 「各国政府が直面する主要課題は公的債務の高いコストではなく、基 礎的財政収支の赤字が大きいことだ」と述べた。基礎的財政収支は、 借金以外の正味の歳入と、借金返済のための元利払いを除いた歳出の 収支。

ギリシャ発の欧州債務危機を受けてポルトガルやスペインの債券 利回りが高騰し、ユーロへの信認が脅かされる中で、ソブリン債をめ ぐる投資家の懸念が今年に入り表面化。欧州連合(EU)とIMFが まとめた7500億ユーロ(約81兆円)規模の支援策は借り入れコス トの低下につながったものの、米格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)が銀行救済に伴う債務拡大を懸念しアイルランド の信用格付けを引き下げると、同国債利回りは先週急上昇した。

コタレリ氏は、こうした国の一部では過去数カ月の借り入れコス トが「かなり高い」ものの、平均コストは「依然として相当低い」と 指摘した。