米国株:大幅高の流れ継続、経済統計や大型買収を好感

米株式相場は続伸。S&P500 種 株価指数は2カ月ぶり大幅高となった前日の流れを引き継いだ。米 経済統計で既存店売上高の改善に加え、新規失業保険申請件数の減 少や、中古住宅販売成約指数の上昇が示されたことが手掛かり。

ノードストロムやJCペニー、リミテッド・ブランズがいずれ も大きく上昇。8月の既存店売上高が市場予想を上回ったことが背 景。バーガーキング・ホールディングスは急伸。同社は米投資会社 3Gキャピタルに40億ドル(約3370億円)で身売りすることで 合意した。一方、メキシコ湾に所有するプラットフォーム(石油生 産施設)で爆発が起きた石油・ガス探査会社の米マリナー・エナジ ーは下落した。

S&P500種株価指数は前日比0.9%高の1090.10。2日間 の上昇率としては7月上旬以来の最大となる。ダウ工業株30種平 均 は50.63ドル(0.5%)上昇の10320.10ドル。

ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモ シー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、「この日の統計は 市場に優しい数字だった」と指摘。「経済統計が安定し、いつかは 改善するとの期待が高まれば、その分、相場の上昇余地は拡大する。 3日発表の雇用統計が鍵を握るだろう」と述べた。

株式相場は8月に同月としては過去9年間で最大の下落とな っていたが、前日は上昇。S&P500種は3%値上がりした。製造 業統計が市場予想を上回ったことを背景に、世界経済が減速すると の懸念が和らいだ。ただ、同株価指数は4月に付けた年初来高値を なお10%下回っている。景気回復の鈍化で、企業の収益性が損な われるとの懸念が背景にある。

小売株が高い

小売株を中心に消費者サービス株指数が上昇。同指数はS&P 500種の業種別10指数の値上がり率トップとなった。リテール・ メトリックスによると、8月の既存店売上高は3.5%増加した。リ テール・メトリックスでは2.8%増を予想していた。

ノードストロムは8.1%高と、S&P500種の構成銘柄で値上 がり率トップ。全米で100店舗以上を展開する高級百貨店チェー ンの同社が発表した8月の既存店売上高は6.3%増加し、伸び率は アナリスト予想の5.5%増を上回った。

JCペニーは3.2%高。米百貨店チェーン3位の同社の既存店 売上高は2.3%増加。アナリスト予想は1.6%増だった。

リミテッド・ブランズは6.1%高。ランジェリー店チェーン「ビ クトリアズ・シークレット」などを展開する同社の既存店売上高は 10%増加。アナリスト予想は7%増だった。

バーガーキング買収

バーガーキングは25%急伸。米ハンバーガー店チェーン2位 の同社は3Gキャピタルに身売りすることで合意した。身売り総額 は債務も含めて40億ドル。1株当たりでは24ドルとなり、身売 り観測が報じられる前の8月31日の株価終値を46%上回る。

コンピューターデータ保管の米3PARは2.5%高。米ヒュー レット・パッカード(HP)は同社に対し、約23億ドルでの買収 案を提示。米デルとの18日間に及ぶ3PAR争奪戦は、デル脱落 という形で終止符が打たれた。デルは2%値上がり。

マリナー・エナジーは2.6%高。米沿岸警備隊は、同社がメキ シコ湾に所有するプラットフォームで爆発が起きたと明らかにし た。

経済統計

米労働省が発表した8月28日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は前週から6000件減少して47万2000 件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は47万5000件だった。年初来からの平均は46万3000件を超 えた。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売 成約指数(季節調整後)は前月比5.2%上昇した。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト調査の予想中央値は1%低下だった。

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