9月2日の米国マーケットサマリー:株が続伸、ドルは下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2825 1.2809 ドル/円 84.24 84.44 ユーロ/円 108.03 108.15

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,320.10 +50.63 +.5% S&P500種 1,090.10 +9.81 +.9% ナスダック総合指数 2,200.01 +23.17 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .49% -.01 米国債10年物 2.62% +.05 米国債30年物 3.71% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,253.40 +5.30 +.42% 原油先物 (ドル/バレル) 74.99 +1.08 +1.46%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対し て下落した。中古住宅販売成約指数が予想外にプラスの伸びとなり、 住宅市場が安定し始めている兆候と受け止められ、高利回り資産が 選好された。

ユーロは対ドルで2週間ぶりの高値に迫った。欧州中央銀行 (ECB)のトリシェ総裁が二番底は「想定していない」と述べた のが手掛かり。ECBはこの日、政策金利を1%で据え置くと決定。 トリシェ総裁は政策金利決定後の記者会見で物価に対するリスク は「上向き」との認識を示した。この日の株式は上昇した。

モントリオール銀行のグローバル通貨ストラテジスト、アンド ルー・ブッシュ氏は、「この日の中古住宅販売成約指数は非常に良 好な結果だった。かなりの支援材料となった」と述べ、「リスク志 向の流れが強まった」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時11分現在、ドルは対円で0.2%下 げて1ドル=84円27銭(前日は84円44銭)。ユーロは対ドルで ほぼ変わらずの1ユーロ=1.2814ドル。前日は1.2809ドルだっ た。ユーロは対円では0.2%安の1ユーロ=107円97銭(前日は 108 円15銭)

◎米国株式市場

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は2カ月ぶり大幅高 となった前日の流れを継続した。米経済統計で既存店売上高の改善 に加え、新規失業保険申請件数の減少や、中古住宅販売成約指数の 上昇が示されたことが手掛かり。

ノードストロムやJCペニー、リミテッド・ブランズがいずれ も大きく上昇。8月の既存店売上高が市場予想を上回ったことが背 景。バーガーキング・ホールディングスは急伸。同社は米投資会社 3Gキャピタルに40億ドル(約3370億円)で身売りすることで 合意した。一方、メキシコ湾に所有するプラットフォーム(石油生 産施設)で爆発が起きた石油・ガス探査会社の米マリナー・エナジ ーは下落した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.9%高の1090.10。2日間の上昇率としては7 月上旬以来の最大となる。ダウ工業株30種平均は50.63ドル (0.5%)上昇の10320.10ドル。

ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティモ シー・グリスキー最高投資責任者(CIO)は、「この日の統計は 市場に優しい数字だった」と指摘。「経済統計が安定し、いつかは 改善するとの期待が高まれば、その分、相場の上昇余地は拡大する。 3日発表の雇用統計が鍵を握るだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債が7月以来で初めて続落となった。 7月の中古住宅販売成約指数が上昇したことで、比較的安全な国債 への需要が後退した。

10年債と2年債の利回り格差は拡大。あす3日発表の雇用統 計を前に、景気回復の失速懸念が和らいだことが背景にある。米財 務省は2日、10年物インフレ連動債(TIPS)の入札を実施。 来週には3年、10年、30年債の入札(発行総額670億ドル)を実 施する。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジス ト、ケビン・フラナガン氏は「市場は、完全に織り込み済みの兆候 を示しており、地合いはやや弱い。これまでのような上昇を維持す るためには、市場には経済活動の低下が続いていることを示唆する 情報が必要だ」と加えた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時42分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の2.63%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)は、1/2下げて99 29/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。世界の中央銀行が長期間にわ たり政策金利を低水準に維持するとの見方を背景に代替投資先と しての金の魅力が増し、今週3日目の上昇した。

欧州中央銀行(ECB)は2日、定例政策委員会を開き、景気 回復を支えるため政策金利を過去最低の1%に据え置くことを決 定した。米連邦準備制度理事会(FRB)は2008年12月以降、 政策金利を0-0.25%で維持している。金は年初から14%上昇。 6月にはオンス当たり1266.50ドルと、過去最高値を更新した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は、「市場は低金利 政策が長期化すると予想しており、おそらく金融緩和と景気刺激の 追加措置が取られるとみている」と指摘。「そうなれば金は上昇す るだろう。為替が横ばいとなったとしても、金には上昇余地がある」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比5.30ドル(0.4%)高の1オンス=

1253.40 ドルで取引を終了。1日には一時1256.60ドルと、中 心限月としては6月28日以来の高値を付けた。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は上昇。石油・ガス探査会社の米 マリナー・エナジーがメキシコ湾に所有するプラットフォーム(石 油生産施設)で爆発が起き、規制強化により同地域の生産が減少す るとの懸念が強まった。

米沿岸警備隊がルイジアナ州沿岸から90マイルに位置するプ ラットフォームでの爆発を明らかにすると、原油は上昇に転じた。 オバマ米大統領は英BPの油井で発生した原油流出事故を受け、5 月27 日に深海掘削とガス掘削の解禁を延期する方針を発表した。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピ ニオンズ(ヒューストン)のカール・ラリー社長は、「石油プラッ トフォームの爆発を手掛かりに原油は上昇している」と指摘。「米 政府には掘削解禁の延期という武器がある。今後、メキシコ湾での 原油生産に関し、コスト上昇や生産ペースの鈍化が起きるだろう」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は 前日比1.11ドル(1.50%)高の1バレル=75.02ドルで取引を 終了。爆発事故前には80セント(1.1%)下げる場面も見られた。

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