欧州株:総じて上昇、米統計を好感-合弁観測で北欧製紙株が高い

欧州株式相場は総じて上昇。米中 古住宅成約指数が予想外に前月比で上昇したほか、新規失業保険申請 が減少したことで、米経済が再びリセッション(景気後退)に陥ると の懸念が緩和された。

フィンランドのストラ・エンソとスウェーデンのホルメン、ノル ウェーのノルスク・スコギンダストリヤー、北欧の製紙メーカー3社 が4%以上の値上がり。新聞印刷用紙の合弁事業を始める可能性があ るとのフィンランド紙報道が背景にある。電話帳出版の英イエル・グ ループは13%高。身売り観測を手掛かりに買われた。酒造の仏ペル ノ・リカールは2.4%安。同社の決算は利益がアナリスト予想を下 回った。

ストックス欧州600指数は258.18と、前日からほぼ変わらず。 騰落比率は3対2だった。1日には米国と中国の経済指標で製造業活 動の伸びが示されたことで、同株価指数は5月27日以来の大幅高と なった。4月に付けた年初来の高値は依然として5.1%下回ってい る。

パイオニア・インベストメンツのドイツ部門の株式ポートフォリ オマネジメント責任者、マルクス・シュタインバイス氏は、「全般的 に状況はかなり不安定であり、景気は引き続き勢いを失いつつある」 と指摘した上で、「9月は市場が低迷すると予想する投資家が多い中、 今後数週間で相場が上昇する可能性はある」と続けた。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は47万2000 件と、景気拡大にもかかわらず雇用情勢が改善していないことが示唆 された。全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販 売成約指数は前月比5.2%上昇。7月の米製造業受注額は伸びが予 想を下回った。

ストラ・エンソは4.3%高。ホルメンは6.7%上げ、ノルス ク・スコギンダストリヤーは10%上昇した。フィンランド紙ヘルシ ンギン・サノマットは、3社が新聞印刷用紙の合弁事業を計画してい ると、情報源を明らかにせずに伝えた。

ウイスキーの「シーバス・リーガル」やウォッカの「アブソルー ト」で知られるペルノ・リカールは2.4%安。同社が発表した2010 年6月期決算は純利益が前年比0.6%増の9億5100万ユーロと、ア ナリスト予想の9億8700万ユーロを下回った。