欧州債:独10年債は下落-ECBの景気見通し引き上げで需要後退

欧州債市場ではドイツ10年債相 場が下落し、同利回りは約2週間ぶりの高水準となった。欧州中央銀 行(ECB)が景気見通しを上方修正したことを背景に、域内で最も 安全とされるドイツ国債に対する需要が後退した。

独30年債相場も下落。この日発表された統計で、ユーロ圏輸出 が4-6月期に記録的な伸びとなったほか、2年にわたり低迷してい た企業投資が増加したことが背景にある。

ECBは政策金利を過去最低の1%に据え置いた。トリシェ総裁 は政策決定後の記者会見で、緊急措置として導入した市中銀行への資 金供給を2011年に入ってからも継続すると表明。景気が二番底に陥 るリスクは低いとの考えを示した。

デービー・キャピタル・マーケッツ(ダブリン)のトレーダー、 イーモン・ライリー氏は、「国債利回りは上昇した。トリシェ総裁が 一部で期待されたほどハト派的でなかったためだ。予想を上回った経 済指標の後の発言とあって、相場にはマイナスだった」と語った。

ロンドン時間午後5時現在、独10年債利回りは前日比6ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.28%。一時は

2.31%まで上げ、8月20日以来の高水準となった。同国債(表面 利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.565ポイント下げ

99.710。

2年債利回りは1bp低下の0.61%。一方、30年債利回りは 9bp上げ2.87%となった。

ECBはこの日、ユーロ圏の2010年経済成長率見通しを1.4-

1.8%と、従来の0.7-1.3%から上方修正した。11年については

0.5-2.3%(従来予想0.2-2.2%)に引き上げた。