大塚HD:モルガンS、野村、UBSをIPO主幹事に選定

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清涼飲料「ポカリスエット」や抗精 神病薬などを手掛ける大塚ホールディングス(HD)が、新規株式公開 (IPO)の主幹事にモルガン・スタンレー、野村ホールディングス、 UBSを選定したことが明らかになった。

大塚は東京証券取引所に新規上場を申請済みで、ジョイント・グロ ーバル・コーディネーターと共に株式公開に向けて準備を進めている。 東証は11月にも承認する可能性がある。また、大塚はグローバル・オ ファリングで引受業者をさらに起用する公算もある。事情に詳しい複数 の関係者が明らかにした。

大塚は徳島県鳴門市を発祥の地とし、医薬品、食品、化学事業など を傘下に持つ。ポカリスエットやオロナミンCなど飲料の製造・販売の ほか、医薬品事業では世界60カ国以上で販売される抗精神病薬エビリ ファイの発見・開発で知られる。大塚HDの時価総額は1兆円を超え、 国内同業のエーザイを上回るとの見方がある。

2010年3月期の大塚HDの売上高は、前年同期比13%増の1兆840 億円純利益は43%増の674億円。連結会社の従業員数は2010年3末現 在で2万4589人。IPO主幹事の選定などについて、大塚と主幹事と なる投資銀行各社の広報担当はコメントを控えている。

投資家の関心事

みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員は、大塚の調達資金の使途 について、「M&A(合併・買収)を含むグローバル展開を強調した上 場となれば大塚株は成長期待を背景に人気がでるだろう」と指摘。一方 で、「大塚株購入のため保有する他の薬品株を売却する」投資家も出て くるのではないかと分析した。

大塚は6月末、財務省にストックオプション(自社株購入権)を発 行する計画を提出した。外部専門家はこの計画の中で同社の資産と利益 などから行使価格を2100円と試算している。これを大塚の推定株価と し、6月末時点の発行済み株式数5億1920万株に掛け合わせると時価 総額は1兆円を超えることになる。

T&Cフィナンシャルリサーチ調査部の田中一実アナリストは、 「大塚は知名度が高く、規模も大きく注目される。個人投資家は『ポカ リスエットの株』を欲しがるだろうし、海外機関投資家も同社の海外売 上が小さくないため興味を持つだろう」と語った。

日本の株式引き受け市場

最近の株式引き受け市場では、国際ビジネス拡大をにらむ日本企業 が海外で同時に公募増資するグローバル・オファリングが増えている。 今回大塚の主幹事を務める野村は、今年度これまで日本株の引き受けシ ェアで現在首位だが、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェー スなど外資勢の躍進が目立っている。

2010年度の外銀5行のシェアは、9月1日時点で40.3%と02年度 以降で最高。ゴールドマンは18.4%、JPモルガンは12.8%と昨年度 と昨年度より拡大し、それぞれ過去最大を記録した。大規模な大塚案件 をモルガンSとUBSが手掛けることで、外銀勢はシェアをさらに伸ば すことになりそうだ。

――取材協力 河野敏(東京)Editors: Lena Lee , Jason Gale

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544 akinoshita2@bloomberg.net 東京 松井 玲 Akira Matsui +81-3-3201-7540 Akmatsui@bloomberg.net Editor: Kazu Hirano

Editor: Fumihiko Kasahara, Yoshito Okubo

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