ECB:政策金利、過去最低に据え置き-危機モード延長も

欧州中央銀行(ECB)は政策 金利を過去最低に据え置いた。トリシェ総裁は同中銀が来年まで、危 機対応モードにとどまることを示唆するとみられている。

ECBは2日、フランクフルトで定例政策委員会を開き、短期金 利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ= レポ)の最低応札金利を1%に据え置くことを決めた。

米国のリセッション(景気後退)再来懸念がユーロ圏経済の回復 を脅かす中で、トリシェ総裁は市中銀行への無制限資金供給を2011 年も継続することを表明する公算だ。

シティグループの欧州担当チーフエコノミスト、ユルゲン・ミヒ ェルス氏は「ECBは非伝統的な措置を比較的早く終了させたいと考 えているが、年内に出口戦略を再開するには状況はまだあまりに脆弱 (ぜいじゃく)だ」と述べた。

4-6月(第2四半期)のユーロ圏成長率は4年ぶりの高水準 だったため、ECBはこの日、今年の成長率予想を引き上げる見込み だ。一方で、域内ソブリン債危機と米国の回復減速が景気見通しへの リスクとなる。ECB政策委員のウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁は 8月19日のインタビューで、年末超えの資金確保でECBは市中銀 行の支援を続けるべきだと述べていた。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、 57人全員が金利据え置きを予想していた。この日の政策委では、下 限政策金利である中銀預金金利も 0.25%に、上限政策金利の限界貸 出金利も1.75%にそれぞれ据え置かれた。

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