デルタ航空社長:強い円は追い風-リゾート向け路線好調(Update2)

世界最大の航空会社、デルタ航空の エドワード・バスティアン社長は2日、都内のホテルで会見し、「強い 円は追い風」と述べ、現在の1ドル=84円程度の水準について「われ われにとってはアドバンテージ」と指摘した。また、「日本は重要なマ ーケット」と強調、日本を含むアジア地域で最新の機材を投入するな ど事業を積極的に展開するとの考えを示した。

バスティアン社長は、日本からハワイやグアムなどのリゾート向 け路線が好調と述べ、8月のアジア・太平洋地域の業績は良かったと 語った。新たに2011年1月末に運航開始予定の羽田-デトロイト、ロ サンゼルス線などにより、太平洋路線での競争力を強化すると述べた。

バスティアン社長はまた、日本で成田国際空港を拠点とするデル タにとって、都心と成田をより短い時間で結ぶ京成電鉄の新線「成田 スカイアクセス」の開業を歓迎すると述べたほか、前原誠司国土交通 相が空港着陸料の見直しなど航空会社の負担軽減を検討していること に期待を表明した。

一方、ライバルのアメリカン航空と争奪戦を展開した日本航空に 関して、バスティアン社長は現在、提携(アライアンス)などの話を 一切していないとコメントした。

最新鋭機A380投入

また、欧州航空事業大手エールフランス-KLM傘下のエールフ ランス航空のブリュノー・マテュー営業本部上席副社長も同日、都内 で会見し、ユーロ安・円高の現在の状況について、円による収益が大 きなウエートを占めており、強い円は企業収益に寄与するとの認識を 示した。

エールフランスは、エアバス社の総2階建てのスーパージャンボ で「A380」による成田-パリ間の運航を今月から開始。週3便か ら始め、10月には毎日運航に切り替える。同副社長は今後も、アジア 地域のなかで東京を重要都市と位置付け、集客の期待できる路線での 事業強化を図る方針を打ち出した。