ギリシャの銀行預金残高が減少-債務危機に伴う収入減で取り崩し進む

アテネの国営コールセンターで働 くマリナ・エフシミウさんは、ギリシャ債務危機の影響で収入が減少 したため生活費の足しに銀行預金を取り崩している。

アテネ中心部にあるシンタグマ広場のベンチでインタビューに応 じたエフシミウさんは「今は収入が減って十分な手持ちがないため、 銀行預金で賄っている」と語った。

ギリシャ中央銀行の統計によれば、国内の法人と個人の6月の預 金残高は6カ月連続で減少。昨年末の2380億ユーロ(約25兆 6800億円)から9%減り、2165億ユーロとなった。エフシミウさ んのように資金繰りに苦しむ人々や、海外へ資金を移動する人々の預 金引き出しなどが影響した。

2度の賃金引き下げを経験したギリシャの公務員はいま、5月に 発表された3年間にわたる賃上げ凍結措置に耐えている。政府はまた、 付加価値税(VAT)を19%から21%に引き上げ、燃料やアルコ ール、たばこも増税した。

金融市場へのアクセスが制限され、貸出資金の調達で顧客預金に 依存するギリシャの銀行は、預金残高が減少すれば欧州中央銀行(E CB)からの借り入れを拡大せざるを得なくなる恐れがある。ウニク レディトのアナリスト、タニア・ゴールド氏(ロンドン在勤)によれ ば、4-6月(第2四半期)の預金流出に伴い、ギリシャの銀行最大 手ナショナル・バンク・オブ・ギリシャのECBからの借入額は 213億ユーロと、1-3月(第1四半期)から64億ユーロ増加し た。

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