米経済:リセッション再突入回避の可能性は十分、一層の悪化見込めず

米経済は非常に悪い状態にあるた め、逆に二番底に落ち込み、リセッション(景気後退)に再突入する ことを回避できる確率が実際には十分あるかもしれない。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ・グローバル・ リサーチの先進国市場経済調査責任者、イーサン・ハリス氏は、米経 済のリセッション入りを通常主導するセクターが既に非常に落ち込ん でおり、さらに大幅に悪化することは考えにくいと話す。売り上げと の比較で見た在庫は過去最低水準に近く、住宅建設は住宅ブーム時の 半分を割り込み、自動車販売は5年前を4割強下回る水準にある。

ハリス氏はこうした状況について、「リセッションの可能性を排 除するものではない」しながらも、「可能性は小さくなる」と考えてい る。同氏は9月1日付リポートで、米経済が今後1年以内に再びマイ ナス成長になる確率を25%と予想し、今年の予想成長率を0.1ポイン ト引き下げ2.6%、2011年は0.5ポイント引き下げ1.8%とした。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「市場は二番底をかなり織り込んで いるが、それが現実に起こるという考えはごくわずかだと思う」と述 べた。

元FRB理事で、現在ポトマック・リサーチ・グループの上級経 済アドバイザーを務めるライル・グラムリー氏は、一連の経済指標が 予想を下回ったため、リセッション再発リスクが高まっていると分析。 再発の確率は、1カ月前の10-20%から35%に上昇したとの見方を示 し、「米経済は二番底を回避する公算が大きいが、過去の平均を下回 る2%以下の成長が長期間続く時期に入っている」と指摘した。

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