エタノール、昨年12月以降で初めてガソリン上回る-優遇税制追い風

エタノールの価格が昨年12月以降 で初めてガソリン価格を上回った。原料のトウモロコシの価格が上昇し ているほか、精製業者が優遇税制の恩恵を受けていることが背景。

ドライブシーズンが始まった5月以降で、エタノールは22%上昇 した。ガソリン価格はこの間6.5%下落した。米エネルギー省のデータ によると、ガソリンに混合されるエタノールの量は6月初旬以降6.1% 増加し、8月27日終了週に日量79万9000バレルに達した。同月20 日終了週には過去最高の81万バレルを記録した。

フロリダ州を本拠とする代替エネルギーのブローカー、バイオフュ エルズコネクトのマネジャー、ジム・ダマスク氏は「大量に購入する必 要性は感じられなかったが、価格が突然急上昇した。上値を追わざるを 得なくなっている」と述べた。

エタノールの主要な原料であるトウモロコシは1日、1年2カ月ぶ りの高値を付けた。ロシアが半世紀ぶりの干ばつに見舞われ輸出禁止に 踏み切ったことで米国の穀物需要が増えるとの見方が強まった。米国の 精製業者は優遇税制によりエタノール1ガロン当たり45セントの税額 が控除される。

シカゴ商品取引所(CBOT)の変性エタノール先物9月限は1ガ ロン当たり1.944ドルに上昇した。8月中には14%上昇した。ニュー ヨーク商業取引所(NYMEX)のガソリン先物10月限は同1.8891 ドルで引けた。年初来では8%の下落。ブルームバーグがまとめたデー タによると、ガソリンは過去3年間、平均でエタノールを23セント上 回っていた。エタノールがガソリンを前回上回ったのは昨年12月15 日。