三菱商株が続伸、世界最大のバテル研究所と環境分野で提携

総合商社首位の三菱商事株一時、前 日比2.4%高の1851円と続伸。米バテル記念研究所と地球環境分野で の提携に合意、同分野での新事業開発に取り組んでいくことが明らか になり、今後の業容拡大を見込む買いが先行した。午前終値は1.1% 高の1828円。

同社の地球環境事業開発部門の宍戸潔R&D担当部長によると、 地球環境分野の課題解決のためには新技術の開発が必要で、成長著し いアジアでの同技術のニーズは高いという。「バテルは本分野で世界有 数の研究開発能力を持ち、わが社はグローバルな事業展開力を有して おり、両社の能力を組み合わせることで新たな事業を開発する」と、 宍戸氏は提携合意の背景を説明した。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の水田雅展シ ニアアナリストは、事業範囲が広く規模も大きいため、個別の案件が 収益に与える影響は小さいが、「積極的にいろいろな分野に取り組んで いることを示している。環境ビジネスがグローバル展開するに当たり、 ノウハウを持つ総合商社は欠かせない存在。役割や存在感が顕著にな ってくるだろう」と話した。

水田氏は、大手総合商社株について「評価不足。原料炭、石油、 鉄鉱石などの価格変動で収益も動きがち、併せて株価も動きがちだが、 成長分野に継続的に先行投資し、10年前に比べ収益基盤は強化されて いる」と指摘する。TIWでは、三菱商の投資判断を「ポジティブ」 と している。

これに先立ち2日付の日本経済新聞朝刊は、世界最大の独立系研 究機関のバテル研究所と三菱商が新エネルギー、環境分野での提携に 合意したと報道。両社は二酸化炭素を回収、地中に貯蓄する技術など バテルの持つ技術を主にアジア全域で提案、共同で事業化していくと 伝えていた。

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