8月のロンドン高級住宅価格、1月以来で最も小幅な伸び-ポンド高で

ロンドンの高級住宅価格が8月に今 年1月以来の小幅な上昇にとどまったことが英不動産ブローカー、ナ イト・フランクの調査で分かった。ポンド高による外国人の購入手控 えや売却物件の増加が影響した。

同社が電子メールを通じて2日に発表した資料によると、100万 ポンド(約1億3000万円)を超える高級一戸建て住宅と集合住宅の 価格は前年同月比で16%上昇。前月比では0.1%下落し、2カ月連続 の値下がりとなった。6月までは1年3カ月連続して前月比で上昇し ていた。

ナイト・フランクの住宅調査責任者、リアム・ベイリー氏は発表 文で「価格軟化の主因は、ここ数カ月に需要と供給が一段と均衡して きたことに関係する」と指摘。「ポンドが対ユーロ、対ドルで上昇した ことから、外国人向け市場も若干弱まってきた」と述べた。

ポンドは今年3月初め以来、対ユーロで約9%、対ドルで3%上 昇している。加えて、販売物件の供給不足が価格上昇につながり、所 有者が物件を売却しようとする動きが増えた。

ベイリー氏は、ロンドンの2大金融地区で求人数が過去1年間に 71%増えたことを挙げ、これはロンドン中心部の物件価格の「大幅調 整」への懸念が「行き過ぎ」であることを示唆すると分析した。

英調査会社ホームトラックが8月30日に発表した同月の英住宅 価格は前月比で0.3%低下し、1年4カ月ぶりの大幅下落となった。 前年同月比では1.5%上昇した。