沢井薬株が急落、CB発行で希薄化-転換価格は13%上方

後発医薬品大手の沢井製薬株が急 落。最大300億円規模のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(C B)を発行する、と1日に発表。すべての予約権に新株が割り当てられ ると、発行済み株式が現状より最大で20%増えるため、1株価値の希 薄化や将来的な売り圧力の増大が警戒された。

この日は売り気配で取引を開始、午前9時13分ごろに前日比

8.9%安の7690円で寄り付いた。その後も売りが優勢で一時は10.7% 安まで下落、2008年10月10日(13.2%安)以来、約1年11カ月ぶ りの日中下落率を記録した。

沢井薬広報担当の河合史氏によると、会社側は既存株主に配慮し、 希薄化を極力抑制するため時価を大幅に上回る転換価格を設定した。 1日に公表された転換価格は9537円で、1日終値より13%高い。

上場先物・オプション仲介大手「MFグローバル」で、医薬品企 業の調査・分析を行うスティーブン・バーガー氏は、「きょうは株価が 急落するだろうが、これさえ落ち着けば、沢井薬の先行きは明るい」 とコメントしている。

CB発行で調達する資金は、後発医薬品の生産設備増強やバイオ 後発薬の製造などに充当する考え。河合氏によると、同社関東工場(千 葉県茂原市)の隣接地に既に用地を確保、錠剤生産の新棟を建てる予 定だ。このほか、バイオ後発薬事業の立ち上げに約100億円、借入金 の返済などに約70億円を充てる計画。

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