ECB総裁は危機モードを継続へ、世界経済減速で-きょう政策委

欧州中央銀行(ECB)のトリシェ 総裁は2日の政策委員会で、米国のリセッション(景気後退)再発リ スクでユーロ圏の景気回復が脅かされているとして、ECBが来年に 入っても危機モードを続ける姿勢を示唆する可能性がある。

エコノミストらによると、この日にフランクフルトで開かれる政 策委は、市中銀行に対する緊急の融資措置を2011年に入っても継続 することで一致する可能性が高い。ブルームバーグ・ニュースのエコ ノミスト調査では、政策金利が過去最低の1%に据え置かれると回答 者57人全員が予想した。

欧州経済が4-6月(第2四半期)に4年ぶりの高成長となった ことから、ECBは2日に経済成長予測を上方修正する公算が大きい ものの、米国の指標からは経済活動の不振が示されている。ECB政 策委メンバーのウェーバー・ドイツ連銀総裁は8月19日のインタビ ューで、緊急対策の解除時期を決めるのは、年末越えの流動性確保で 市中銀行を支援した後の来年の早い時期にすべきだとの考えを示して いた。

ソシエテ・ジェネラルの欧州担当共同チーフエコノミスト、クラ ウス・バーダー氏(ロンドン在勤)は、「ウェーバー氏は政策委のコン センサスを先取りしていると思う」と述べ、「海外の成長見通しをめぐ る不確実性の高まりが一定の役割を果たすことは確実だ。ECBは流 動性の供給をまだ正常化しない可能性がある」と分析した。

政策決定はフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同8時 45分)に発表され、トリシェ総裁がその45分後に記者会見に臨む。 総裁はこれまでのところ、少なくとも10月12日までは7日物資金の 無制限供給を続けると言明している。