【個別銘柄】輸出、液晶、GSユアサ、ハニーズ、ピジョン、沢井薬

きょうの日本株市場で株価変動材料 の出た銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:ホンダ(7267)が前日比1.9%高の2859円、ソニー (6758)が2.2%高の2427円など上昇。米供給管理協会(ISM)が 発表した8月の製造業景況指数は56.3と、前月の55.5から上昇した。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は

52.8への低下だったため、景気に対する不安が和らぎ見直し買いが優 勢となった。

液晶関連株:旭硝子(5201)が3.3%高の858円となったほか、日 本ゼオン(4205)が4.6%高、日東電工(6988)が5.6%高、JSR (4185)は4.3%など上昇が目立った。ゴールドマン・サックス証券で は、10-11月ごろにテレビ向けパネルの価格下落率は緩まる方向と分 析。投資時期が到来したとして、液晶ガラスセクターの投資判断を強気 に転換した。米景気指標の改善も追い風となり、液晶部材についても不 安感が後退した。

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):5.7%高の559円。 国内関連事業を保守的に予想しても、向こう3年間の1株利益成長率の 高さが株価に織り込まれていないとし、クレディ・スイス証券では投資 評価を「アウトパフォーム」へ引き上げた。目標株価は630円。

メガネトップ(7541):12%高の630円で、東証1部値上がり率4 位。8月の既存店売上高は前年同月比0.5%増となった。プラスは昨年 12月(1.6%)以来、8カ月ぶりで、集客力回復と評価された。

ピジョン(7956):15%安の2585円と、東証1部の値下がり率首 位。海外事業での新規市場開拓、国内の新規事業開始による販売費や一 般管理費の増加から、2-7月(上期)の連結営業利益は前年同期比 20%減の17億1500万円だった。据え置いた通期計画(55億円)に対 する進ちょく率は31%にとどまり、業績下振れ懸念が広がった。

ハニーズ(2792):12%安の1147円で東証1部値下がり率2位。 8月の既存店売上高は前年同月比5.4%減と、3カ月ぶりのマイナスと なった。高温の持続で秋物の動きが鈍く、客数が3.2%減、客単価は

2.2%低下だった。

沢井製薬(4555):12%安の7460円で、東証1部の値下がり率3 位。2015年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債の発行を前日 発表。発行総額は最大300億円で、発行済株式数に対する希薄化は最大 で19.99%。1株利益の希薄化や潜在的な売り圧力が懸念された。

スター精密(7718):午後急伸し、7.9%高の791円。底ばいが続 いていた工作機械事業で欧州を中心に受注が回復しており、11年2月 期の連結営業損益計画を従来の10億円の赤字から8億円の黒字に上方 修正する、と午前の取引終了後に発表。また、発行済み株式総数の

2.27%に当たる100万株、金額で8億5000万円を上限に自社株買いを 実施する方針も示した。

ゴム製品:ブリヂストン(5108)が1.7%高の1503円など買いが 優勢だった。シティグループ証券では、再度の業績予想上方修正が期待 できることや国内エコカー補助金切れが収益にプラスとなる可能性が出 てきた点などから、タイヤ業界の投資判断「買い」を強調した。推奨順 位はブリヂスト、住友ゴム(5110)、横浜ゴム(5101)の順。

ニチイ学館(9792):2.7%高の734円。野村証券は投資判断「1 (買い)」、目標株価1000円で調査を開始した。訪問介護の収益性が 向上、有料老人ホームなど居宅系サービスの入居率が高まり、介護のフ ルラインサービスを強みとする成長軌道に乗ってきた、と評価する。

国際石油開発帝石(1605):3%高の40万500円。子会社アルフ ァ石油を通じ開発していたオーストラリアの西オーストラリア州沖合の ラベンスワース油田の原油生産を開始した、と1日に発表した。きのう のニューヨーク原油先物相場が大幅反発したことも支援要因。

CHIグループ(3159):4.6%高の340円。丸善と、中国の北大 方正集団の日本法人である方正(東京都品川区)は、日本と中国でのデ ジタルコンテンツの販売、市場開発、システムの構築などで業務提携す ると発表。両社は将来のジョイントベンチャーや合弁会社の設立も視野 に提携を進める。CHIグループを傘下に持つ大日本印刷(7912)も

2.5%高の1010円。

石油元売り株:再度の業績予想上方修正を見込むことや11年以降 のソーラー事業の収益改善予想から、シティグループ証券が投資判断を 「中立」から「買い」に引き上げた昭和シェル石油(5002)が3%高の 644円。株価調整が進んだとし、同証が「売り」から「中立」へ上げた コスモ石油(5007)は3.3%高の216円。半面、株主還元論義を期待し 難いとし、「買い」から「中立」へ下げた東燃ゼネラル石油(5012)は 1%安の765円だった。

楽天(4755):2.6%安の6万円。一時は8.8%安の5万6200円ま で売られ、取引時間中としては09年2月以来の下落率を記録。国内外 各紙でM&A(企業の合併・買収)投資を拡大させていることが報じら れ、増資観測が広がった。高水準の信用買い残による株式需給も不安視 された。ただ、同社広報担当の加藤浩利氏はブルームバーグ・ニュース の電話取材に、「増資の予定は無い」と述べている。

内田洋行(8057):5.3%高の238円。拠点の移転費用や持分法適 用関連会社の株式譲渡損失の計上一巡などで、11年7月期の連結純損 益は5億円の黒字浮上を計画。また、発行済み株式総数の7.44%に当 たる400万株を上限に、自社株買いを2日から11年3月1日まで行う ことも公表した。

ポイント(2685):1.8%安の3855円。お盆明け以降の猛暑が続い たことが初秋物の販売に響き、8月の既存店売上高は前年同月比4.6% 減となった。客数は2.7%増加したものの、客単価は7.1%低下。

エフピコ(7947):2.1%高の4685円。茨城県の東日本ハブセンタ ー隣接所有地へ新工場を建設、A-PET(非結晶ポリエチレンテレフ タレート)2軸延伸押出・成型設備の導入と、PSP(発泡ポリスチレ ン)成型設備を移設する。投資予定額は72億円で、自己資金を充当す る。12年1月に完成の予定。

東京楽天地(8842):5.5%高の343円。発行済み株式数の2.6% に当たる160万株を上限に、自社株買いを行うと前日発表。取得期間は 2日から9日。需給好転を見込む買いが膨らんだ。

日本コンクリート工業(5269):3.4%高の123円。中国最大のパ イルメーカー「建華管桩集団」と業務提携を行うことで合意した。製造 技術や施工技術を同社に供与または技術指導するほか、中国に関する幅 広い情報を収集、商機の捕捉を図る。

キャンバス(4575):値幅制限いっぱいのストップ高となる100円 (18%)高の650円。京都で開催中の第10回国際中皮腫会議学術集会 で、臨床開発中の抗がん剤候補化合物CBP501の第2相臨床試験の概 要が紹介された、と前日発表した。

トランスジェニック(2342):1万円(16%)安の5万1900円と ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)。第三者割り当てで行使価格修 正条項付き新株予約権を発行すると発表した。割当先は豪マッコーリ ー・バンクで、手取概算14億円を調達する。