米自動車販売:トヨタやGMが減少-全体で1150万台

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自動車メーカー各社が発表した 8月の米国販売統計によると、ゼネラル・モーターズ(GM)とフ ォード・モーターの販売台数は市場が予想していた以上に落ち込ん だ。8月としての全体の実績は過去28年で最も厳しい結果となっ た。一方、クライスラー・グループは予想以上の販売増加だった。

GMの販売台数は前年同月比で25%減の18万5176台。前年 は24万6479台だった。昨年は米政府が導入した自動車買い替え 奨励策で販売が押し上げられていた。営業日調整済みベースでは 22%減。ブルームバーグがまとめたアナリスト4人の予想平均は、 調整済みで19%減だった。

米自動車業界分析会社オートデータによると、業界全体で8月 の自動車販売は年率換算で1150万台。ブルームバーグがまとめた アナリスト8人の予想平均1160万台を下回った。前年同月の実績 は1420万台。各社が価格を引き下げたにもかかわらず、米消費者 は景気や雇用を懸念し、販売に弾みはつかなかった。前月の業界販 売台数は1150万台。

トヨタ自動車は34%減の14万8388台。前年同月は22万 5088台。調整後ベースでは31%減少。アナリスト4人の予想平均 では29%減だった。

フォードは11%減の15万7503台。前年同月は17万6323 台だった。調整後ベースでは7.1%減と、アナリスト予想(5.2%) 以上に減少した。

フォードの乗用車販売は14%減、スポーツ型多目的車(SU V)は26%落ち込んだ。一方、ピックアップトラックは5%増加 した。小型車「フォーカス」の販売は40%の大幅減を記録し、小 型SUVの「エスケープ」も29%減少した。両ブランドとも、買 い替え奨励策が実施されていた昨年は好調な売れ行きだった。

クライスラーの増加

クライスラーは7%増加して9万9611台。同社は前年同月比 で5カ月連続増を記録。調整後ベースでは11%増加し、アナリス ト6人の予想平均(3%増)を大きく上回る伸びだった。

特に「ジープ」や「ダッジ」、「ラム」の販売が好調だった。ク ライスラーブランドの自動車販売は4%減少した。

GMの主力ブランド、「シボレー」の販売台数は22%減、スポ ーツカーの「カマロ」は27%落ち込んだ。SUV「トラバース」 は32%の大幅減となった。一方、「キャデラック」は83%急増し、 「ビュイック」も66%の大幅増を記録した。「GMC」は12%の 伸びだった。

GMの米国販売事業バイスプレジデントのドン・ジョンソン氏 は、同社経営陣は景気および自動車販売の緩やかな回復を見込んで いると述べ、年末まで販売台数の伸びが抑えられるとの予想を示し た。さらに同氏は、緩慢な回復を乗り切るためにGMがインセンテ ィブ(販売奨励措置)で応じることはないと述べた。

ジョンソン氏は1日の電話会議で「この先も道のりが平たんで はないことは理解している」と話した上で、「パニックには陥って いない。当社は生産を維持するためのインセンティブ再開は望まな い」と続けた。

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