日本やギリシャなど4カ国、先進国で財政特に深刻-IMF

国際通貨基金(IMF)は1日発 表の調査リポートで、先進国の中で債務水準が維持不能な水準に最も 近づいている国として、ギリシャとイタリア、日本、ポルトガルを挙 げた。

IMFの調査スタッフはこのリポートで、これらの4カ国が財政 赤字の制御不能状態の進行を回避するには、思い切った予算削減が必 要になるリスクが著しく高いと指摘。従来の予算削減では十分でない ためと説明した。また、米国とスペインの財政も圧迫されていると指 摘した。一方、IMFの別のリポートでは、先進国のデフォルト(債 務不履行)リスクを示す指標には、「市場の過剰反応」が反映されて いるとの見方を示している。

リポートは「行動は変えることができるため、財政に余地がほと んどないか、あるいは全くないと指摘された国についても、公的債務 の急増や政府のデフォルトを予言するものではない。過去は運命では なく、むしろ変えなければならないものであり、財政政策を『旧態依 然』としたやり方で進めることはできない」と指摘。「特に財政政策 は、過去の行動が示唆するよりも強く債務に向き合う必要がある」と 強調した。

IMFがこの日発表した3本のリポートの2本目では、欧州債券 市場のボラティリティ(変動性)は「依然高い」としながらも、欧州 のデフォルトリスクについては退け、必要とされる財政調整は「困難」 だろうが、以前にも達成されてきていると指摘した。

さらに、「われわれの見方では、債務再編のリスクは現在、著しく 過大評価されている」とし、「市場の動きは経済のファンダメンタル ズ(基礎的諸条件)を反映したものだと受け止めることは通常は賢明 だが、市場の過剰反応は時々起こるものであり、各国に対して悪影響 を及ぼす」と論じた。