INGファンドがリターン26%で首位、資源株に逆張り-米投信番付

米投資顧問会社ヌビーン・インベ ストメンツのデービッド・アイベン氏には、しゃくに障るものがある。 インデックスを好む人々だ。

ヌビーンの株式ファンド部門トレードウィンズの最高投資責任者 (CIO)であるアイベン氏は「皆なぜインデックスに見えるように躍 起になるのか理解できない。われわれは他の人々が投資しないような株 式を探している」と語る。

アイベン氏(53)のチームは、オランダの金融サービス最大手IN Gグループのために運用している資産規模5億8900万ドル(約500億 円)の「INGバリュー・チョイス・ファンド」で、逆張りの戦略を採 っている。銀行株など金融株の上昇がピークに達していた2007年の株 式ブームの渦中でもバリュー・チョイスはこれらの株式を避けたと、ブ ルームバーグ・マーケッツ誌10月号は報じている。その代わり、投資 家の資金を金鉱や金属、石炭関連企業に投じた。

これらの企業の株式は6月30日時点でこのファンドの資産の25% 以上を占める。エネルギー関連株にも投資。これらの株式は16%を占め ている。

そしてその結果、INGバリュー・チョイス・ファンドは主に米国 で投資する投資信託の年間ランキングでトップの座に輝いた。ブルーム バーグのデータによると、同ファンドの6月30日までの5年間のリタ ーン(投資収益率)は年率10.5%。08年に36%低下したにもかかわ らずだ。

この間にS&P500種株価指数は0.8%下げた。バリュー・チョイ ス・ファンドの6月30日までの1年間のリターンは25.9%だった。

アイベン氏が運用する別のファンド「INGグローバル・バリュ ー・チョイス」は世界の株式ファンドで2位に着けた。

5つの基準

ランキングには米国内のファンドのみが含まれる。5つの基準があ り、等分に比重が置かれる。その基準とは、報酬を差し引いた税引き前 の1年間、3年間、5年間のトータルリターン、ファンドの3年間、5 年間のシャープ・レシオだ。いずれも6月30日までの期間で区切られ る。

シャープ・レシオは、リスク調整後のファンドのパフォーマンスを 測る。

米国の人々が市場から逃げ出していた時期に、アイベン氏は米国株 に関してベストな選択をしていた。ブルームバーグ・データによると、 アクティブ運用型の米株式ファンドのリターンは6月30日までの5年 間に平均0.34%低下した。

一部の有名ファンドのリターンも悪化した。一時は米最大の投資信 託だったフィデリティ・インベストメンツの「マゼラン・ファンド」の リターンは5年間に年率平均2.1%低下。ビル・ミラー氏が運用する 「レッグ ・メイソン・キャピタル・マネジメント・バリュー・トラス ト」の年間リターンは06年まで15年連続でS&P500種株価指数を 上回っていた。09年には41%上昇したものの、今年6月30日までの 5年間では年率平均9.8%の低下となっている。

ブルームバーグ・マーケッツ誌のランキングで上位を占めたファン ドは、逆張りの戦略を採っていた。アイベン氏は、資源株中心の投資に 加え、米国株重視のINGバリュー・チョイスの資金の35%をカナダ など米国外の株式に投資できる利点を最大限に活用した。

アイベン氏が投資した企業には、パプアニューギニアを拠点にオー ストラリアや西アフリカで金を採掘するリヒール・ゴールドやNTTな どが含まれていた。