キユーピー株が1年超ぶり高値、安定成長-中国でマヨネーズ普及へ

マヨネーズ最大手のキユーピーの株 価が一時前日比1.9%高の1082円と反発。2009年4月9日以来、約1 年5カ月ぶりの高値を付けた。国内事業が堅調なうえ、中国などアジア でもマヨネーズの需要を創出、安定成長が見込める銘柄として継続的に 買いを集めているようだ。

ジャパンインベストメントの柳沢和江シニアアナリストは、最近の キユーピー株の上げを「リラティブ・バリュー(割安な銘柄を買い、割 高な銘柄を売る)戦略のアウトパフォームの典型例」と表現する。世界 景気の不透明感から、自動車や電機などの日本の基幹産業が来期にも二 番底を付けるとの懸念があり、消去法的にキユーピー株に資金が還流し ているとみる。

キユーピーは6月末に今期(10年11月期)連結純利益予想を105 億円に8%増額修正した。柳沢氏は「コンサバ(慎重)な会社でダウン サイドリスクが少ないうえ、常に経営計画値を前倒しで達成しているた め、買い安心感がある」という。

会社側が掲げる東アジア圏での売上高目標は、15年11月期に現状 比3倍の200億円。中国・上海と北京での家庭用マヨネーズの同社シェ アは約8割とされているが、マヨネーズを使う文化があまり普及してお らず、今後の課題となっている。柳沢氏は「マヨネーズ文化を啓蒙しつ つ拡販をかけており、海外展開の布石を打っている」と評価、投資判断 を「買い」としている。