円や豪ドルなどアジア太平洋地域の通貨、取引シェアが拡大-BIS

1日当たり4兆ドル(約337兆円) に上る世界の外国為替取引に占めるアジア太平洋地域通貨のシェアが 拡大したことが、国際決済銀行(BIS)の調査で明らかになった。 同地域は世界の他の地域を上回る経済成長を遂げている。

BISが3年ごとに発表する報告書によれば、円や韓国ウォン、 香港ドル、シンガポール・ドルを含むアジア太平洋地域の通貨に関係 する取引は、全体の約35.9%を占めた。2007年4月時点では33%だ った。オーストラリア・ドルはスイス・フランを抜いて世界の取引高 で5位に浮上。一方、ドルとポンドはシェアが縮小した。

世界経済のリセッション(景気後退)からの脱却を主導したアジ ア太平洋地域では、投資や内需によって経済成長が押し上げられる中 で、地域通貨への需要が拡大している。

MFグローバル・シンガポールのシニアバイスプレジデント、ジ ェフ・ホーウィー氏(シンガポール在勤)は「BISの報告書の内容 は、アジア新興国・地域の経済成長が先進諸国を上回る状況と一致し ている」と指摘した。

BISの調査によると、円が関係する取引が全体に占める割合は、 10年4月時点で1日平均19%と、07年の17.2%から上昇した。

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