FRB、追加金融緩和めぐる方針は未知数-FOMC議事録が示唆

米連邦準備制度理事会(FR B)は、8月10日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で証券 保有高の下限を決めたことについて、投資家の誤解を招く恐れが あると一部の当局者が懸念を表明したことを明らかにし、今後の 方針が未知数であることを示唆した。

FRBは8月31日に公表したFOMC議事録で、今回の決定 をめぐり「大規模な資産購入再開の用意があるという不適切なシ グナルを送ることになりかねないと、数人のメンバーが懸念を表 明した」と指摘。バーナンキFRB議長は8月27日、新たな刺激 策が早急に必要だと示唆するには至らなかったもの、リセッショ ン(景気後退)への逆戻りを阻止する手段は持っていると説明し た。

議事録でFRBは「新たな負のショック」を受けるリスクに 言及する一方で、失業率が26年ぶりの高水準付近にある中でどん な展開になれば21日の次回FOMC会合で追加措置を講じるかに ついて示唆しなかった。一部の投資家は8月10日の決定について、 FRBがより大規模な資産購入を近く再開するサインと解釈した と、バークレイズ・キャピタルの米国担当チーフエコノミスト、 ディーン・マキ氏は話す。

マキ氏は「バーナンキ議長の発言や議事録をみると、それが 彼らの意図するメッセージでなかったことは明らかだ」とした上 で、追加金融緩和は「景気見通しの大幅な悪化が条件となる公算 が大きい」と述べた。

さらに同氏は「雇用統計が特に弱い内容になればFRBがそ の方向に追い込まれることはあり得る。ただ、条件が何かは明確 に示していない」と続けた。バーナンキ議長は講演で、「追加措 置の具体的な基準や条件」に金融当局者が合意していないと述べ ている。