豪4-6月GDP:前期比1.2%増-3年ぶりペースに加速

オーストラリアの2010年4-6月 (第2四半期)の国内総生産(GDP)は、伸びが過去3年間で最も 速いペースに加速した。中国の鉄鉱石需要が景気を押し上げた。発表 を受け、政策金利の引き上げが来年に再開されるとの観測から、豪ド ルは対米ドルで上昇した。

豪統計局が1日発表した4-6月のGDPは前期比1.2%増加。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト23人の予想中央 値では0.9%増が見込まれていた。1-3月(第1四半期)は、同0.7% 増に改定された。

中国の鉄鉱石・石炭需要が英・豪系鉱山会社BHPビリトンなど の増産を促し、昨年の世界的なリセッション(景気後退)を回避した 数少ない国である豪州の経済を活気づけている。ただ、予想を上回る 成長率でも、世界の景気回復減速の兆しなどから、オーストラリア準 備銀行(中央銀行)は20カ国・地域(G20)で最も積極的な一連の 利上げを来年の早い時期まで再開しない可能性がある。

RBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、スーリン・ オン氏(シドニー在勤)は、「民間消費がより堅調となったほか、輸出 価格が成長を下支えした」とした上で、「政策金利の引き下げを示唆す る要因は何もない。政策金利の次の動きは上向きで、時期は2011年 初めだろう」と指摘した。

豪ドルはシドニー時間午後零時13分(日本時間午前11時13分) 現在、1豪ドル=0.8969米ドルと、統計発表直前の0.8949米ドル から上昇。豪2年物国債の利回りは3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の4.31%となっている。豪株式相場の指標、AS X200指数はシドニー時間午後零時32分現在、前日比1.9%高の

4487.8。

4-6月の輸出は前期比5.6%増加し、GDP全体への寄与度は

1.1ポイントだった。家計消費は同1.6%増となり、寄与度は0.9ポ イント。GDPは前年同期比では3.3%増加。エコノミスト予想は

2.8%増だった。