BIS:外為取引高の伸び鈍化、金融危機でリスク回避-07年以降

【記者:Lukanyo Mnyanda】

9月1日(ブルームバーグ):国際決済銀行(BIS)の調査で、 外国為替取引の伸びが過去3年間に鈍化したことが明らかになった。 金融危機によって信用市場の機能がまひし、相場の変動が高まった ことでリスクテーク意欲が低下したことが背景にある。

BISが3年ぶりにまとめた調査結果(1日発表)によれば、 4月までの3年間の外為取引高(1日平均)は4兆ドル(約336兆 円)に達し、20%増加した。2007年に公表された前回調査の対象と なった3年間は、金融市場のボラティリティとリスク回避の動きが 低水準にとどまったことや、ヘッジファンドの活動拡大によって、 外為取引高は72%急増していた。

JPモルガン・チェースがまとめる主要6通貨に対するドル指 数によれば、主要為替レートのオプションのインプライド・ボラテ ィリティ(IV、予想変動率)は4月1日までの3年間は平均

12.25%と、07年3月末までの3年間の約9%を上回る水準となっ た。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破たんを受け て、3カ月物オプションに基づくIVは、08年10月に26.6%に跳 ね上がった。

世界最大の為替取引業者であるドイツ銀行の外為デリバティブ 部門のグローバル責任者ケビン・ロジャーズ氏は「金融危機以後は 完全な混乱状態が続くばかりだった。危機以前に史上最低水準だっ たボラティリティは極度に高いレベルに急上昇した」と説明。「ボ ラティリティは低下したといっても、歴史的に見て高い水準にとど まっている。市場は金融危機以前と比べてはるかに変動しやすく、 流動性も低い状態が続いている」と話している。

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