8月の米人員削減:前年比55%減、雇用改善を示唆-チャレンジャー

米国の雇用主が8月に発表した人員 削減数は前年同月比55%減少し、労働市場改善の兆しが示された。

米人材あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマ ス(シカゴ)が1日公表したリポートによると、8月に発表された人 員削減計画の対象は3万4768人と、前年同月の7万6456人を下回 った。8月の人員削減数は2000年6月以来で最低。前月比では 17%減となった。

個人消費を押し上げ、景気回復を支えるためには、企業が人員削 減の規模を縮小するとともに、雇用の伸びが拡大することが必要だ。 衰えつつある需要と景気見通しをめぐる懸念から、企業や政策担当者 らは成長予想を下方修正している。

ジョン・チャレンジャー最高経営責任者(CEO)は発表文で、 「景気回復は実際に失速しつつあるかもしれないが、いかなる景気減 速も大量解雇の突然の復活につながる公算は小さい」と指摘。「残念 ながら、回復ペースの鈍化によって、非常に必要とされている雇用が さらに遅れる結果となりかねない」と付け加えた。

発表された人員削減は、業種別では工業製品メーカーが6236人 でトップ。同業界の月間の削減数としては年初来で最大となった。2 位は政府・非営利団体の5509人だった。