米10年債利回り低下予想的中させたガンドラック氏、持ち高減らす

10年物米国債の利回りが2.5% に低下すると6月に予測したジェフリー・ガンドラック氏は、自身が 設立したダブルライン・キャピタルの米国債持ち高を減らした。利回 りが過去最低水準を更新しなかったためという。

昨年12月にダブルラインを創業したガンドラック最高経営責任 者(CEO)によると、2年債利回りが8月に過去最低を更新し、5 年債も過去最低付近となったものの、10年債では同様の動きとなら なかったため、「オーバーウエート」としていたポジションを「スモ ール・アンダーウエート」に先週落とした。同氏は以前、米資産運用 会社TCWグループの「トータル・リターン・ボンド・ファンド」を 運用していた。

現在はロサンゼルスで48億ドル(約4040億円)の資産運用を 担当するガンドラック氏は「年限の違う国債の利回りの動向がかけ離 れてきていることは非常に重要だ」と指摘。「低金利の背景となるフ ァンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)には引き続き説得力がある ものの、広く認識されているこのファンダメンタルズが米国債の価格 に反映済みであることを市場の展開は示唆している」と説明した。

ガンドラック氏は10年債利回りが3.12%だった6月23日時点 で、2.5%への低下を予想した。予想は的中し、利回りは8月25日 に1年7カ月ぶり低水準の2.4158%を付けた。これまでの過去最低 は2008年12月18日に記録した2.04%。

ただ、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が必要に 応じて追加緩和策を講じる意向を表明したことから、10年債相場は 8月27日に09年6月以来の大幅安となり、利回りは上昇。一方、 2年債利回りは8月24日に過去最低の0.4542%を付けた。

ガンドラック氏はインタビューで「これは利回りが底入れする長 期プロセスを意味し、終わるまであと数週間から数カ月かかる公算が 大きい」と述べ、米国債売却によって調達した資金は社債などに振り 向けたと説明。6月1日の「コア・フィクスト・インカム・ファンド」 設立以来初の非投資適格級社債への投資も行ったことを明らかにした。 同ファンドのリターンは運用開始から8月27日までにプラス5%と いう。