コマツ:鉱山ダンプのバイオ燃料使用、アジアやアフリカで期待

【記者:宋泰允、菅磨澄】

9月1日(ブルームバーグ):建設機械で世界第2位のコマツは、鉱 山用ダンプトラックを走らせるバイオディーゼル燃料(BDF)の需要 拡大を目指す。燃料生産技術を鉱山会社に提供する上、東南アジアやア フリカなどの地域で、同社製ダンプトラックの3割以上にBDFが使用 されることを見込んでいる。

BDFは植物油などを原料とする軽油代替燃料。元となる植物が生 育する過程で二酸化炭素(CO2)を吸収するため、地球温暖化防止に 貢献するとされ、欧州やインドネシアなどで一定量の使用が義務付けら れている。

8月31日にブルームバーグ・ニュースとの取材に応じたコマツの淵 上正朗取締役によると、同社が昨年に建設着手したインドネシア・カリ マンタン島の製造実証プラントは、今月下旬に完成の予定。地元の石炭 採掘2位のアダロなどとの共同事業で、鉱山採掘跡地で乾燥したやせた 土地に強い「ジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)」を原料としたBD Fを製造する。

実証プラント完成後は、BDFの排ガスの安全性などを確認した後 年末をめどに燃料の本格的な製造をアダロに引き継ぐ。12年以降には、 100台規模のダンプトラックで軽油に20%のBDFを混合した燃料が使 われる予定だ。コマツの国内事業所での年間排出量の1割にあたる年2 万トンのCO2の削減が可能になる計算で、これで生じた排出権は合意 に従いコマツが取得する予定。

淵上氏は、ほかにも引き合いや問い合わせが「鉱山会社数社からき ている」とし、BDFへの関心が高いことを示した。その上で、同燃料 を使用するコマツ製ダンプトラックが将来的には「少なくとも全体の3 分の1ぐらいになって欲しい」と述べた。

アジア、アフリカに生育するジャトロファは、07年に世界2位の高 級車メーカー、ドイツのダイムラーが5年越しの研究の末、BDFの製 造に適していることを明らかにした。ダイムラーは、インドでジャトロ ファ由来のBDFを生産している。08年には原油価格の高騰を受け、ニ ュージーランド航空が同BDFを用いたボーイング・ジャンボ機の試験 飛行にも成功している。

コマツの午前9時48分現在の株価は、前日比5円(0.3%)安の 1700円。年初との比較では12%の下落となっている。

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