【テクニカル分析】債券先物は上昇基調から目先調整も-売りシグナル

三菱UFJモルガン・スタンレー証 券の稲留克俊債券ストラテジストによると、債券先物相場は今年度入 り後に一貫して上昇基調が続いてきたが、テクニカル分析の観点から 短期的に調整する可能性がある。

先物中心限月9月物は8月31日終値が142円99銭となり、同月 始値の141円95銭を上回った。中心限月ベースで4月以降、5カ月連 続で月末の終値が月初の始値を上回る五陽連を達成した。五陽連は、 月足チャート上で始値より終値が高いローソク足が5本並び、長期的 な上昇基調を示す。9月物は8月25日には中心限月として7年2カ月 ぶり高値の143円14銭を付けた。

しかし、稲留氏は、「パラボリックとMACD(移動平均収束・拡 散)は売りパターンに転じている」と指摘。日足で、前週は5営業日 のうち4日が陰線(始値より終値が安い)となり、週足でも陰線とな っていることから「注意が必要」と説明し、短期的に下落する可能性 があるとみている。その上で、「当面の下値めどは8月30日に付けた 141円60銭」との見方を示した。

パラボリックは、相場の反転を認識した時に出るトレンド・シグ ナルでローソク足がSAR(ストップ・アンド・リバース)を下回っ た場合、売りシグナルとなる。また、MACDがその移動平均線であ るシグナルを上から下に抜けば売りを示唆する。