FOMC議事録:8月決定「誤ったシグナル」送るリスク

米連邦準備制度理事会(FRB) が31日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、8月10日開催) の議事録によると、一部メンバーは、証券保有額を一定水準に維持 する決定について、FRBに大規模な資産購入を再開する用意があ るとの誤ったシグナルを送ることになるとの懸念を示した。

議事録によればまた、数人のメンバーは、この決定による経済 効果について「かなり小さなものにとどまりそうだ」と指摘。同時 に、一部メンバーは「成長とインフレ見通しの双方で下振れリスク が高まっている」とし、さらなる打撃を受けた場合、「成長を著し く減速させることになる」との懸念を表明した。

議事録では、「数名のメンバーは、機関債や住宅ローン担保証 券(MBS)の償還金を米国債に再投資する計画について、大規模 な資産購入再開の用意があるという不適切なシグナルを投資家に 送りかねないとの懸念を示した」と記した。

FOMC会合では、現行の証券保有残高(2兆500億ドル) を維持するため、住宅関連証券の償還金を米国債に再投資する方針 を発表した。

MBSに再投資も

会合で数名のメンバーは、「先行きがかなり悪化するような場 合」は、FRBは追加の金融刺激を検討する必要が出てくると指摘 した。また「状況が変わるような場合は、MBSの償還金を米国債 ではなく、MBSに再投資する方がより望ましかもしれない」との 意見も出された。

議事録によれば、メンバーは「雇用とインフレについて、予想 よりも長期間、物価安定と最大雇用確保という2つの目標に一致す る水準を下回る可能性が高い」と指摘した。

FOMCのインフレに対する見方はほぼ変わらず、「デフレリ スクは非常に小さい」との認識を示した。

ただ「多くのメンバーは、ディスインフレ進行のリスクが幾分 か高まったと判断した」と記された。

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