米電力業界の買収急増、ブラックストーンやNRGが割安企業を物色

米国の電力業界の買収総額が今年 1-8月期に20倍強に急増した。米投資会社ブラックストーン・グ ループなどの買い手企業が景気回復による電力料金の上昇を期待して いるため、買収件数は増加するとアドバイザーらは予想している。

ブルームバーグ・データによると、ブラックストーンが今月合意 した、債務継承分を含めて47億ドル(約4000億円)規模の米ダイ ナジーの買収により、今年発表された米電力業界の企業の合併・買収 (M&A)の総額は275億ドルに脹らみ、前年同期のほぼ22倍に達 した。このほか、米ファースト・エナジーは同業のアリゲニー・エナ ジーを、NRGエナジーは卸売市場で電力を販売する複数のプラント をそれぞれ買収している。

BMOキャピタル・マーケッツのマネジングディレクター、アー ロン・エンゲン氏は「発表された取引は氷山の一角にすぎない」と述 べ、「今現在も多くの動きが見られつつある」と語った。

電力価格が昨年急落し、今年の電力需要はリセッション(景気後 退)前の水準を依然下回っていることから、電力資産は安くなってい る。ダイナジーの時価総額はブラックストーンへの売却が発表される 前の3年間で94%減少していた。

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