民主代表選:全面対決回避に向け、きょう菅・小沢会談で調整

民主党代表選(9月1日告示、14 日投開票)は31日、立候補を予定する菅直人首相と小沢一郎前幹事長 による全面対決を避けるため、両者の直接会談を行うことでぎりぎり の調整が行われる見通しとなった。

菅首相は鳩山由紀夫前首相と30日夜、公邸で会談。この後、両者 はそろって記者団の取材に応じた。鳩山氏は「菅首相と小沢一郎先生 との間の会談の仲介の労を取りたい」と述べ、菅、小沢両氏の直接会 談実現で調整する考えを表明した。

首相も「トロイカ体制の原点を大事にしてやっていこうではない かという言葉を鳩山さんから頂いた。わたしとしてはその基本的な考 え方についてはまったく異存がない」と述べた。両氏の発言場面はT BSが同日夜の「ニュース23X(クロス)」で放映した。

トロイカ体制とは、小沢氏が2006年に民主党代表に就任後、小沢 代表、菅代表代行、鳩山幹事長の3氏を中心に党運営に当たった集団 指導体制を指す。その後、これに輿石東参院議員会長が加わり、「トロ イカ・プラスワン」の体制に移行。09年に小沢氏が代表を辞任して鳩山 氏に代わってからもその体制は基本的に踏襲され、同年夏の衆院選で の歴史的勝利につながった。

菅、鳩山両氏が「トロイカ体制」の再構築で合意したことで、焦 点は小沢氏が代表選出馬を見送るかどうかに移っている。鳩山氏は30 日夜、記者団から小沢氏不出馬の可能性を聞かれ、「出る、出ないの話 は、あした当然、小沢・菅会談が行われるときにその内容によって決め られる話であって今、わたしがうんぬんする話ではない」と語ってい る。

トロイカ・プラスワン

小沢氏側近の松木謙公衆院議員は30日夜、BS11の番組「インサ イドアウト」に出演し、鳩山前首相を中心とする代表選回避の動きに ついて「急転直下で動いているのでなんともいえない。わたしはやは りしっかり戦うべきだとは思う」としながらも、「トロイカ・プラスワ ンというのは原点。それに戻ろうというのは理にかなったことなのか なとも思える」と菅、鳩山両氏による合意にも一定の理解を示した。

これに対し、仙谷由人官房長官は31日午前、閣議後の記者会見で、 首相と小沢氏の直接会談について「結果がどうなるのか。あるいは会 談がそもそも始まるのかどうなのか、注視していきたいということに 尽きる」と強調。首相が全面対決回避に動き出したことに関して「多 くの議員も、選挙戦が激しくなりすぎて選挙の後の政権運営がうまく いくのだろうかという危惧と懸念を持っているという現状を踏まえて、 きょうの会談に臨むという判断をしたと思う」と語った。

代表選をめぐっては、直嶋正行経済産業相が30日午前、官邸で記 者団に対し、代表選回避の動きについて「終わった後が大事なので、 そういう選択肢もあるかもしれない」と指摘していた。

民主党中央代表選挙管理委員会の資料によると、代表選は9月14 日に臨時党大会の形で行われ、同党所属の国会議員と地方議員、党員・ サポーターに投票権がある。国会議員(412人)は1人につき2ポイン トの計824ポイント、地方議員票(2382人)は計100ポイントをドン ト式で各候補者に配分、一般党員・サポーター(34万2493人)は300 の衆院小選挙区総支部ごとに集計し、最も多くの票を獲得した候補者 に1ポイントがそれぞれ与えられる。

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