ロシアは年内利上げか、金利先渡し取引が示唆-食品価格の高騰背景に

ロシアのインフレ率が今年1月 以来の高水準に加速するとの見方を背景に、同国中央銀行が年内に 利上げするとの観測がトレーダーの間で高まっている。

金利先渡し取引(FRA)は、金利が3カ月後に56ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)、6カ月後に116bp上昇すること を織り込んでいる。一方、ブルームバーグの調査中央値によれば、 エコノミストは来年6月末までの利上げは見込むものの、年内は据 え置くとみている。

ドイツ銀行の金利取引ディレクター、ロマン・スルジュク氏(モ スクワ在勤)は30日に電子メールで、「大幅な利上げ予想が織り込 まれている」と述べた。

ロシアが2009年に過去最悪の7.9%のマイナス成長に陥ったこ とを受け、同国中銀は09年4月から10年5月までの間に政策金利 のリファイナンス金利とレポ金利を14回引き下げたが、今後は姿勢 転換を余儀なくされるかもしれない。

経済発展省のクレパッチ次官は30日、モスクワで記者団に対し、 今年のインフレ率が最大8%に達する可能性があると述べた。過去 50年間で最悪の干ばつで食料品価格が押し上げられたためとして いる。従来予想は最低6%だった。ロシアの7月の消費者物価指数 は前年同月比5.5%上昇。1月は同8%上昇だった。

シティグループとルネサンス・キャピタル、INGグループ、 ダンスケ銀行、ウニクレディトは今月、ロシアのインフレ見通しを それぞれ引き上げた。ウニクレディトは18日付リポートで、干ばつ が食料品価格に「深刻な影響」を与えるため、今年のインフレ率は

8.3% に達すると予想。シティは19日、食料品価格が10ポイント 上昇することが響き、インフレ率全体は3.2ポイント押し上げられ るとの見方を示した。

ブルームバーグのデータによれば、FRAの6カ月物金利は

4.9%で、主要行による銀行間取引金利(モスプライム)3カ月物を

1.16ポイント上回る水準。9カ月物FRAは30日、5.45%で取引 され、来年5月末までに金利が1.71ポイント上昇するとの予想を織 り込んでいる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE