日銀の措置は、円高抑制に「小さ過ぎ、遅過ぎ」-元審議委員の中原氏

日本銀行が30日に金融緩和策の拡 大を決めたことについて、元日銀審議委員の中原伸之氏は、円高に歯 止めを掛けるための措置としては「TOO LITTLE, TOO LATE(小さ過ぎ、遅過ぎる)」との見解を示した。

日銀は同日に開いた臨時の金融政策決定会合で、新型オペ(公開 市場操作)による資金供給額を10兆円引き上げ30兆円とすることな どを決めた。白川方明総裁は記者会見で、情勢の変化によって「必要 と判断される場合は適時適切に対応を行っていく」と述べるとともに、 「下振れリスクにより注意する必要があると判断した結果、前倒し的 に緩和を行った」と説明した。

1998-2002年にかけて速水優総裁(当時)の下で審議委員を務め た中原氏は、日銀の会合後にインタビューに応じ、「発表された措置に は意味がなく、円高を止めることはできないだろう」と述べた。「行動 はTOO LITTLE, TOO LATEということになる」と 続けた。

日銀は昨年12月初めに新型オペを導入した。同年11月に円が 1995年以来の高値となったことに対応した。円は今月、同水準を超え 1ドル=83円60銭に達した。

東京時間30日の円相場は、日銀の発表前に一時85円91銭まで下 落した後、午後6時には84円87銭まで上げていた。

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