日銀追加緩和で投機的な円高に一定の歯止め-シティバンク銀・尾河氏

シティバンク銀行個人金融部門リ テール・プロダクト本部為替市場調査の尾河真樹シニアマーケットア ナリストは30日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで、日本 銀行が同日開いた臨時金融政策決定会合の結果と円相場への影響につ いて、以下の通りコメントした。

会合結果とドル・円相場への影響について:

「事前に期待で上がっていた(円は下落)分、結果が想定の範囲 内だったということで多少利食いなどが出ているということだろうが、 これで再びどんどん円高が進むかというとそういう感じでもない」

「新型オペを期間と金額の両方で拡充したことで、3カ月物より は少し高い6カ月物の金利が下がってくる効果はある程度あるだろう。 まったく効果がないというのは少し言い過ぎだ。目先は利食い先行と いう感じになっているが、失望で円高が進むという形のものではない と思う」

30日午後に行われる白川日銀総裁と菅直人首相の会談について:

「政府の対策といっても、マーケットに先行して働き掛けるとな ると介入という話になってしまう。結局、円高で困っている企業に対 してどのような対策をとるかという話で、円安効果が一気に出るとい うことは期待し難い」

今後の注目材料と円相場の見通し:

「事の発端は米国の金利低下によるドル安で、それをネタにみん な円を買っていた。先週あたりからは若干投機的な動きが高まり、円 全面高という流れになっていた。そうした動きにはある程度、歯止め を掛けることができるのではないか」

「ただ、ドル・円が大きく上昇するためには、米国で多少良い指 標が出るなどして、金利が上がってこなければならない。今週は米国 で重要指標が出てくるので、そのあたりに注目はシフトしていくだろ う。日本の政策の話はいったんこれで終わりではないか」

「米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長がジャクソ ンホールで追加緩和も辞さないという話をしたが、本当にそのような 展開になるのかどうかはこれから経済指標を見ていかなければわから ない。今後出てくる指標が悪くて、来月21日の米連邦公開市場委員会 (FOMC)に向けて追加金融緩和期待が高まってくれば、再びドル 安圧力が出てくるだろう」

「テクニカル的には、ドル・円は6月中旬からずっと強い抵抗線 となって上値を抑えていた21日移動平均線を上回りつつあるような 展開になっていたが、今はちょうどすれすれのところで止まっている。 再び21日線を下回ってきてしまうようだと、『元のもくあみ』という 感じになってしまうので、このあたりがどうなるかが注目だ」

---Editors:Masaru Aoki, Joji Mochida

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