トレンドM株が大幅高、円安メリットを期待-クラウド評価も継続

ウイルス対策ソフトで国内首位、 トレンドマイクロの株価が前週末比7.7%高の2397円まで急伸。イン ターネット経由で利用者にソフトウエアや情報システムを提供する「ク ラウドコンピューティング」による中期成長力評価が継続するなか、為 替市場での円高一服で円安メリット期待も株価を押し上げた。

同社はウイルス対策ソフトで世界でも第3位、2009年12月期実績 では海外売上比率が59%に達している。円安は海外収益をかさ上げす るため、日米の金融政策当局による追加緩和への期待感から円に売り圧 力がかかる場面では業績期待が高まりやすい。

野村証券の丸山祐子アナリストは、1円の円安が年間営業利益に与 える影響について、「対ドルは約6000万円、対ユーロでは約4000万円、 計1億円強の利益押し上げ効果になる」と述べた。同氏は為替などの外 部環境好転に加え、半導体最大手の米インテルによるセキュリティー対 策ソフトメーカーの米マカフィー買収などで、クラウド関連企業の将来 性が見直されていることも株価にプラス材料になっているとしていた。

午前の為替市場では、1ドル=85円90銭台、1ユーロ=109円50 銭台までそれぞれ円が売られた。先週末の東京株式市場の通常取引終了 時点はそれぞれ84円60銭台、107円70銭台だった。会社側は7-9 月の想定為替レートを1ドル=86円、1ユーロ=113円としている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE