協和キリン株続伸、がん性疼痛治療剤申請取り下げ影響軽微

協和発酵キリンの株価が続伸。国 内で追加臨床試験を実施するため、がん性疼痛治療剤「KW-2246」の 承認申請を取り下げると27日に発表した。ただ、取り下げによる業績 への影響は軽微とされたことで、PBR(株価純資産倍率)など株価指 標の割安さを評価する流れが継続している。

株価は前週末比3.2%高の883円まで上昇し、約1カ月半ぶりの3 日続伸となっている。

発表によると、同社は製造販売承認を申請していたKW-2246に ついて、審査の過程で医薬品医療機器総合機構と協議した結果、新たな データ集積が必要と判断した。追加臨床試験遂行のためには一定の時間 がかかるとし、いったん申請を取り下げたとしている。

クレディ・スイス証券の酒井文義アナリストは27日付の投資家向 けメモで、「再申請から承認には最速でも2年程度を要する可能性が高 い」としたうえで、「KW-2246は急性のがん疼痛を緩和するために 用いられる舌下錠であり、常備的に使われる薬剤ではない。業績への影 響は軽微」と分析する。

業績予想に変更がない一方で、株価はPBR1倍割れの状態が続い ていると酒井氏は指摘、投資評価「アウトパフォーム」、目標株価960 円を維持するとしている。前週末時点のPBRは0.91倍。

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