民主代表選:世論は菅氏が小沢氏圧倒、選挙回避の動きも(Update1)

9月の民主党代表選への立候補を 予定する菅直人首相と小沢一郎前幹事長のどちらが首相にふさわし いかについて報道各社が週末に行った世論調査では、菅氏が小沢氏を 大きく上回る結果が出た。一方、民主党内では菅、小沢両陣営による 多数派工作が激化して党内の亀裂が深まるのを恐れ、選挙戦突入によ る全面対決を回避しようという動きも出ている。

日本経済新聞は30日付朝刊で、同社とテレビ東京が27-29日に 共同で実施した世論調査では菅氏がふさわしいとした人が73%で、 小沢氏の17%を大きく上回ったと伝えた。菅内閣の支持率は54%で 調査方法の一部が違うので単純比較できないものの、7月上旬の参院 選前の調査から9ポイント回復した。不支持率は4ポイント下がり 37%だったという。

また、共同通信社が27、28の両日実施した世論調査でも、代表 になってほしい候補者に菅首相を挙げたのは69.9%で、小沢氏の

15.6%の小沢氏を大きく上回った。

政治評論家の森田実氏は、「世論調査をやれば菅首相が有利だが、 投票権を持つ党員は後援会や労組など組織の論理で動く人が多い。小 沢を勝たせた方が得だという論理を持っている人はいっぱいいる」と 指摘。その上で、「急激な円高・株安で中小企業が悲鳴を上げている のに菅氏は無為無策だという小沢氏の主張が支持されていく可能性 があり、同氏が勝つ可能性が出てきている」と述べた。

日本の状況

小沢氏に批判的な民主党の生方幸夫衆院議員は「小沢氏が首相に なったら民主党は世論から見放されてしまうのは目に見えている。あ えて出馬すると判断したのは、かなり追い詰められているからではな いか」と分析。小沢氏を支持する議員から同氏の指導力に期待する声 が出ていることに関しては、「小沢氏が首相になったからといって、 いまの日本の状況を解決できるほど甘いものではない」と語った。

民主党中央代表選挙管理委員会の資料によると、代表選は9月 14日に臨時党大会の形で行われ、同党所属の国会議員と地方議員、 党員・サポーターに投票権がある。国会議員(412人)は1人につき 2ポイントの計824ポイント、地方議員票(2382人)は計100ポイ ントをドント式で各候補者に配分、一般党員・サポーター(34万2493 人)は300の衆院小選挙区総支部ごとに集計し、最も多くの票を獲得 した候補者に1ポイントがそれぞれ与えられる。

こうした中、菅首相は29日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と 再会談し、首相は小沢氏との全面対決回避に向け、土壇場の調整を求 めたとみられると30日付の産経新聞朝刊が報じている。同紙は「脱 小沢路線」を主導した仙谷由人官房長官の更迭論も急浮上しており、 首相と小沢氏の直接会談が実現するかどうかが焦点と分析している。

直嶋正行経済産業相は30日午前、官邸で記者団に対し、代表選 回避の動きについて「終わった後が大事なので、そういう選択肢もあ るかもしれない」と語った。仙谷氏も会見で「激突状況になることを 心配する声が寄せられている」と述べた。

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