仏サノフィ:米ジェンザイム買収、敵対的買収も排除せず

フランスの医薬品メーカー、サノ フィ・アベンティスは29日、遺伝性疾患治療薬で世界最大手の米ジェ ンザイムに対する185億ドル(約1兆5900億円)の買収提案を公表。 買収を完了させるために「あらゆる選択肢を検討する」と表明し、敵 対的買収も辞さない構えを示した。

サノフィのクリス・ヴィーバッハー最高経営責任者(CEO)は 29日、ジェンザイムのヘンリ・タミアーCEOあての書簡で、7月29 日の提示額と同じ1株当たり69ドルでの買収を提案したと発表。サノ フィ側は「ジェンザイムの経営陣を交渉に引き入れる努力が数回にわ たって失敗した」ことを受けて、買収案を公表したと説明した。

サノフィは、売上高の約20%を占める製品が2013年までに特許 権切れとなり、ジェネリック(後発医薬品)メーカーとの競争に直面 するため、ジェンザイム買収に動いている。ヴィーバッハーCEOは 29日の電話回線を使った記者会見で、ジェンザイム買収で合意締結を 目指しているとした上で、ジェンザイム買収はサノフィの利益拡大だ けでなく、サノフィの戦略にも合致すると語った。サノフィは、両社 が合意に達する「保証はない」としている。

ヴィーバッハーCEOはまた、「ジェンザイムが株主にとっての価 値を最大化する取引を検討するのに今がふさわしい時機だ」と指摘。 「われわれはこの取引を完了させるため、ジェンザイムと建設的な協 議に入ることを引き続き目指している」と述べた。

ジェンザイムの広報担当、ボー・ピエラ氏はコメントを控えてい る。

ジェンザイムの株価は27日の米株式市場で前日比78セント高の

67.62ドル。サノフィは仏株式市場で1.3%高の45.26ユーロ。

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