今週の米経済指標:雇用と製造業の減速、企業活動の縮小傾向を示すか

今週発表の米経済指標では、雇 用と製造業が8月に冷え込み、同国の景気回復がつまずきの兆候を 見せる中で企業が活動を縮小させつつあることが示されるもようだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト33人の予想 中央値によれば、8月の民間部門雇用者数は前月比4万7000人の増 加、失業率は9.6%への悪化が見込まれている。7月は同7万1000 人の増加、9.5%だった。また米供給管理協会(ISM)製造業景況 指数は、拡大ペースが約1年ぶりの低い伸びにとどまる見込みだ。

レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツのチーフエコ ノミスト、スコット・ブラウン氏は、「現在の景気回復が勢いを失 いつつあることから、7-12月(下期)の懸念材料は多い」と指摘。 「雇用市場はかなり冷え込んだ状態が続くだろう。政策に関して魔 法のような解決方法はない」と述べた。

労働省が3日に公表する8月の雇用統計は、非農業部門雇用者 数が調査中央値で前月比1万人減の予想。政府が国勢調査のために 採用した臨時職員の雇用打ち切りが反映されるもようだ。

製造業活動は後退の始まりか

ブルームバーグの調査中央値によれば、ISMが1日発表する 8月の製造業景況指数は52.8への低下が予想されている。予想通り であれば2009年9月以来の低水準となり、景気回復を先導してきた 製造業活動が後退を始めた可能性を示唆するとみられる。同指数は 50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

また3日発表の8月のISM非製造業総合景況指数は53.2と、 6カ月ぶりの低水準に落ち込み見込みだ。7月は54.3だった。

米連邦準備制度理事会(FRB)は31日、前回10日に開催し た連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録を公表する。同会 合では、政策金利を「長期にわたり」ゼロ近辺にとどめる方針や、 保有証券の規模を維持することを決めた。

30日に発表される7月の個人消費支出(PCE)は前月比

0.3%増の予想。自動車販売が4カ月ぶり低水準から持ち直したこと が寄与するもようだ。物価が1年ぶりの大幅上昇となっていること も反映するとみられる。6月は前月比変わらずだった。

このほか、米民間調査機関コンファレンス・ボードが31日に示 す8月の消費者信頼感指数は50.9と、7月の50.4からわずかに上 昇する見込み。同日発表の6月の米スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比3.6%上昇 と、5月よりも伸びが鈍化するとみられる。全米不動産業者協会 (NAR)が2日に公表する7月の中古住宅販売成約指数は3カ月 連続の低下となる見込みだ。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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