日銀総裁:インフレ率注視の政策は資産ブームを見逃す可能性も

日本銀行の白川方明総裁は27日、 米連邦準備制度理事会(FRB)は与信の伸びに応じて、金融引き締 め策によって米株式ブームを沈静化させることを検討すべきだとする、 米ノースウエスタン大学のローレンス・クリスティアーノ教授(経済 学)の報告について発言した。

白川総裁は、カンザスシティー連銀が開いた米ワイオミング州ジ ャクソンホールでの年次シンポジウムで、クリスティアーノ教授のモ デルは極めて単純だが、日本人の心を非常につかんだようだとの認識 を示した。

1980年代後半、日本は株式ブームと不動産ブームも経験していた とし、与信も高ペースで拡大し、投資ブームも起きていたと説明。そ の上で、こうしたデータは1つの重要な統計を除いてすべて、金融引 き締めの必要性を示していたとし、その統計がインフレ率だったと指 摘した。

白川総裁は、この日本のケースはインフレ目標というものの妥当 性に疑問を投げ掛けていると説明。インフレというレンズを通して、 経済を見る傾向が広がっているが、そうしたやり方は若干バイアスが かかりかねないとの考えを示した。

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