8月27日の米国マーケットサマリー:株が上昇、円は下落

ニューヨークの為替・株 式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2737 1.2716 ドル/円 85.33 84.45 ユーロ/円 108.69 107.39

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,150.65 +164.84 +1.7% S&P500種 1,064.59 +17.37 +1.7% ナスダック総合指数 2,153.63 +34.94 +1.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .56% +.04 米国債10年物 2.64% +.17 米国債30年物 3.69% +.18

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス)1,237.90 +.20 +.02% 原油先物 (ドル/バレル) 75.42 +2.06 +2.81%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が主要16通貨すべてに対し て下落。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が景気回 復の継続を確実にすることをあらためて表明したため、逃避需要が 後退した。

ユーロは対円で上昇、ドルに対しては上げに転じた。第2四半 期の実質米国内総生産(GDP、改定値)が予想を上回り、株価が 上昇したことが買いを誘った。菅直人首相が最近の円高について 「必要な時には断固たる措置をとる」との談話を発表したことも円 の売り材料。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの調査ディレクタ ー、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「リスクを 取る資金が市場に戻ってきたため、豪ドルなど高利回り通貨が押し 上げられている」と指摘。「状況は市場が恐れたほど悪くはない」 とも述べた。

ニューヨーク時間午後2時50分現在、円は対ドルで前日比

1.1%安の1ドル=85円37銭(前日は84円45銭)。週間では

0.3%上げた。円は対ユーロで1.2%安の1ユーロ=108円71銭 (同107円39銭)。週間ではほぼ変わらず。ドルはユーロに対し、

0.2%下げて1ユーロ=1.2736ドル。前日は1.2716ドルだった。 週間では6日に終わった週以来のマイナス。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長の景気回復支援に関する発言や、4-6月(第2四半期)の米 実質国内総生産(GDP)の伸び率が市場予想を上回ったことが材 料視された。週間ベースでは、主要株価指数は3週連続安となった。

アルコアやエクソンモービルが上昇し、S&P500種株価指数 の業種別10指数のうち、素材と石油・ガスを押し上げた。バーナ ンキ議長は、景気回復の継続を確実にするため連邦公開市場委員会 (FOMC)は「あらゆる可能な手段を講じる」と表明した。ボー イングも上昇。3PARは、ヒューレット・パッカード(HP)が 3PARに対する買収案を1株当たり30ドルに引き上げたことが 好感され、買いを集めた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.7%高の1064.59。ダウ工業株30種平均は

164.84ドル(1.7%)上げて10150.65ドル。週間では0.6%安 だった。

ジェフリーズ・グループのチーフ市場アナリスト、アート・ホ ーガン氏は、「一部でGDPの数字が好感された。われわれはGD Pが今週の大きな悪材料になると考えていた」とした上で、「加え て、バーナンキ議長の発言もプラスだった。景気の見通しを明確に 語ったのは評価できる」と述べた。

◎米国債市場

米国債は急落。10年債利回りは2009年6月以来で最大の上げだっ た。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が必要に応じ て追加緩和策を講じる意向を表明したのが手掛かりだった。

2年債利回りは週間ベースで4月以来最大の上昇となった。金 融当局が国債買いを加速させるとの観測が後退したのが背景。この 日発表された第2四半期の実質国内総生産(GDP)改定値は、速 報値からは下方修正されたがアナリスト予想を上回る伸びだった。 また個人消費の増加も材料視された。これに反応して米国債は下落、 バーナンキ議長の発言後はさらに売りを浴びた。

ジェフリーズのマネジングディレクター、デービッド・ザーボ ス氏は、「市場参加者はFRBが米国債を買い増す可能性があると 予想していた。それに対しバーナンキ議長は大幅な国債買い増しは 今のところ望んでいないと示唆した」と述べ、「長期債に売りが出 ており、イールドカーブがややスティープ化しているのがみられる」 と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時12分現在、10年債利回りは18bp上昇の2.66%。 10年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は1 17/32 下げて99 23/32だった。利回りは25日に2.4158%と、2009 年1月以来の低水準をつけていた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅上昇。週間ベースでも上昇し、 4週間連続プラスとなった。ドル先安観から代替投資先としての金 の魅力が強まった。

ドルの対ユーロ相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は、景気回復の継続を確実にするため連邦公開市 場委員会(FOMC)は「あらゆる可能な手段を講じる」と表明し た。金は年初から13%上昇。6月にはオンス当たり1266.50ドル と、過去最高値を更新した。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュ ー・ジーマン氏(シカゴ在勤)は、「追加の金融緩和策が講じられ れば、ドルは下げ、金は上昇するだろう」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比20セント高の1オンス=1237.90ドルで 取引を終了。週間ベースでは0.7%上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は3日続伸。週間ベースでは3週 間ぶりにプラスとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)のバー ナンキ議長が景気回復継続に向け対策を講じると表明したことが好 感された。

原油は今月2日以来の大幅高。S&P500種指数は1.4%上昇 した。バーナンキ議長は27日、ワイオミング州ジャクソンホール で開かれたカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、連邦 公開市場委員会(FOMC)は景気回復の継続を確実にするため、 「あらゆる可能な手段を講じる」と表明した。また、米商務省が発 表した第2四半期の実質国内総生産(GDP、改定値、季節調整済 み、年率)で伸びが予想を上回ったことも原油の買いを誘った。

サミット・エナジー(ケンタッキー州)の商品アナリスト、マ ット・スミス氏は、「今朝のバーナンキ議長の講演は、米GDPの 発表と同様、極めて重要だった」と指摘。「講演後、状況は好転し た。株が上昇し、最近よく見られるように原油も株につれ高となっ た」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は 前日比1.81ドル(2.47%)高の1バレル=75.17ドルで取引を終 了した。週間ベースでは2.3%上昇。月初来では4.8%安と、5月 降で初めてマイナスとなっている。過去1年間の上昇率は3.7%。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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