債券バブル発生か、家計部門の債券保有拡大で-クレディ・アグリコル

景気の二番底懸念から安全と見な される資産に対する需要が押し上げられるなか、家計部門の米国債保有 が過去最高水準となっていることで、債券市場にバブル発生の可能性が 生まれていると、クレディ・アグリコルCIBが指摘した。

ルカ・ジェリネク氏率いるクレディ・アグリコルのストラテジス トは27日のリポートで、「家計部門が予想外の買い手となっている のは、この部門は通常、株式を選好すると考えられていることも一因 だ」との見方を示した。

同氏は、「家計部門は過去最高水準の債券を運用しており、銀行 や年金基金、保険会社などは債務負担の重さを感じているに違いない」 とみている。また、向こう10年間に平均約1%と「わずかな」リタ ーンの伸びが見込まれる中で、「低いリターンとかなりのデフレ環境 を余儀なくされている」と説明した。

米連邦準備制度理事会(FRB)とクレディ・アグリコルのデー タによれば、米国債のほか、社債や外債、地方債を含めた債券が家計 の保有する金融資産全体に占める割合は約10%と、1970年以来で最 高となっている。

ジェリネク氏によれば、「買い手はほとんどが、投機的取引で大 きな利益を得るよりも、損失を避けるために現金を手元に残している」 という。同氏は「債券市場がバブルになりつつあるなら、それは再び リセッション(景気後退)に陥るという懸念のためだ。市場には驚く ほど大きな悲観的観測がある」と述べた。

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