ドル・円は84円後半で小動き、菅首相の発言には反応薄い

東京時間午後遅くの外国為替市場 では、ドル・円相場が1ドル=84円台後半で小動き。菅直人首相が夕 方に行った円高けん制発言でやや円安に振れたものの、市場の反応は限 定的だった。

バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、菅首 相の会見が行われる前は期待感から円安の一因になったという面はある が、発言自体は従来とあまり変わらないと指摘。「どちらかというと目 新しい材料は出ていないので、失望が出てもおかしくはない」とみてい る。

この日の正午過ぎには、菅首相が円高対策の方針を明らかにする見 通しとの一部報道が伝わると、市場では介入を含めた措置が示されると の観測が広がり、円売りが活発化。一時は対ドルで84円85銭と前日 のニューヨーク時間午後遅くに付けた84円45銭から円が水準を切り 下げた。

午後5時20分過ぎに菅首相の発言内容が報じられたあとは、84 円台後半を維持しているものの、午前の円安値を超える勢いは見られて いない。午後6時7分現在は1ドル=84円71銭。発言前は84円65 銭近辺で推移していた。

また、ユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=107円92銭 と、前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた107円39銭から円安が 進み、引き続き107円台後半で推移している。

菅首相は27日夕、記者団に対し「為替市場の過度な変動は経済・ 金融の安定に悪影響及ぼす」とした上で、「必要なときには断固たる措 置を取る」との考えを示した。

首相はその上で、「日本銀行の白川方明総裁が帰国すればできるだ け早い機会にお会いしたい」と発言。「機動的な金融政策実施を期待し たい」と語った。都内で記者団の質問に答えた。

山本氏は、野田財務相の「適切な措置を取る」との発言と比べると 、菅首相の「断固たる措置」という発言は多少、トーンが強いとも言え ると指摘。「海外勢はその手のことに反応しやすい」と付け加えた。

--取材協力:小宮弘子 Editor:Joji Mochida, Hidenori Yamanaka

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