ボーイングが最新鋭787納入また遅延、来年1-3月期へ

米ボーイングは27日、最新鋭中型 旅客機B787の初号機の納入を2011年1-3月(第1四半期)半ば に変更すると発表した。エンジン供給の遅延に伴う措置で、ロールス ロイスと今後、協議を進める。初号機の納入先は全日本空輸で、従来 は今年10-12月期に納入予定だった。

B787開発はトラブル続きで、納入計画が再三延期されてきた。 ボーイングはテスト機でのフライトテストは予定通りという。

全日空・広報担当の手塚愛美氏は「大変残念」と述べ、「一刻も早 く納入されることを期待している」と語った。共同開発し計55機を発 注した全日空はB787納入後、まず国内線で運航、数カ月後にはB 767がカバーする中国や米西海岸、欧州などの路線に投入する計画。

全日空・広報担当の三宅啓文氏は、機材計画を再確認したところ、 「発表済みの10年ウインター期間(10月31日-11年3月26日)の 路線、ダイヤに影響を及ぼすことはない」と語った。今後は代替機材 の活用で遅延に対応する方針。

B787を導入予定の日本航空は、広報担当の田中聡氏がボーイ ングの発表について「誠に遺憾」とコメントした。その上で、「日航と しては11年3月めどに納入される予定だが、ボーイング側から発注分 の遅延の話は現在のところ聞いていない」と述べた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の姫野良太シニアアナリス トは、すでにエンジン供給問題が明らかになった時点で「市場関係者 はある程度の遅延を可能性として織り込んでいたともいえる」と語っ た。また、今秋の羽田空港拡張にはすでに間に合わず、「ボーイングや 日本の航空産業に致命的なダメージを与えることはない」とみている。

一方、姫野氏は全日空について「今後、路線などを含むオペレー ションの大幅な変更作業を伴うことになり、ダメージは大きいと言え る」と語った。納期はまだ先であり、機材・路線便の計画見直し次第 で、影響を最小限にすることは「十分可能ではないか」とも述べた。

ブルームバーグ・ニュースは7月半ば、B787初号機の納入が 11年初めにずれ込む可能性があると報じた。

--取材協力:Tim Smith、渡辺漢太 Editor:Hideki Asai

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