りそなHD株が反転下落、公的資金返済も早くも「増資懸念」

りそなホールディングス株が上昇し て始まった後、急速に伸び悩み下落に転じた。預金保険法に基づく2003 年の実質国有化時に注入を受けた公的資金の一部を返済するとの計画を 好感した買いが先行したが、織り込み済みとの見方や返済に向けた増資 の可能性など希薄化懸念も浮上し、売り優勢となったようだ。

この日のりそなHD株は、みずほや三菱UFJなどほかの大手銀行 株が下落する中でも、一時前日比38円(4.2%)高の948円まで買われ るなど4日続伸で取引を開始した。しかし、午前終値は35円(3.9%) 安の875円と値下がりに転じた。大手銀行株の中で最大の下落率となっ ている。

りそなHDは26日、預保法で注入された1兆9600億円の公的資金 のうち優先株4000億円分を返済すると発表した。脱国有化に向けた返 済事例で元本への上乗せ額は6.43%だった。同法に基づく資本注入行は りそなだけで、この優先株には普通株式への一斉転換期限の設定がない ことなどから、政府との返済交渉が市場の関心を集めていた。

クレディ・スイス証券の伊奈伸一アナリストは、潜在株式の減少に つながり、上乗せ返済率も低く抑えられ「今後の返済に関する不透明感 を低下させた」と評価した。日産センチュリー証券ディーリング部の菊 池由文部長は今回の返済は「経営の自由度が増す可能性がある一方で増 資懸念もあり、売り買い両方の材料になりうる」と指摘した。

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