楽観主義者も米成長率見通し下方修正-FRBの弾薬庫もほぼ空に

米景気回復が7-12月(下期)に 加速すると見込んでいたエコノミストらが、雇用や設備投資の見通し が暗くなるにつれ、成長率見通しを下方修正している。

ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当チーフエコノミ スト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は「経済指標が見込みよりも弱かった ことを認めて現実的になる必要がある」と指摘し、「景気については長 期よりも短期のリスクを心配している」と語る。

同氏は25日、7-9月期の米成長率見通しを年率2%に引き下げ た。2週間前は4.6%を予想していた。米ピアポント・セキュリティ ーズでチーフエコノミストを務めるスティーブン・スタンリー氏も現 在の見通しは2.3%と、6月時点の予測(4.1%)を下方修正している。

こうした中で、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 は27日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティ ー連銀主催のシンポジウムに出席し、各国から集まる中央銀行当局者 らを前に講演する。米政策金利はほぼゼロ%に既に引き下げられてお り、センチメントの改善以外にFRBが景気拡大に向けて講じられる 措置はほとんどないだろうとスタンリー、ラボーニャ両氏はみている。

スタンリー氏は、FRBは「現時点での中期的な景気見通しは依 然として良好だと強調し、信頼感を呼び覚ますべきだ」と強調。現在 までには「危機を確実に脱却し、二番底の恐怖はもうなくなっている だろうと考えていた」と語る同氏は、米経済が再びリセッション(景 気後退)に陥る確率が20%程度あるとみている。4月時点は10%を見 込んでいた。

米労働省のデータによれば、5月から7月にかけて企業が創出し た雇用は平均5万1000人分と、3-4月の20万人を大幅に下回った。 比較的好調だった設備投資も7月に減少。企業は機械や設備の発注を 抑えており、今後も支出の鈍化は続きそうだ。

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