8月26日の米国マーケットサマリー:株が下落、ドルも値下がり

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2725 1.2659 ドル/円 84.41 84.58 ユーロ/円 107.41 107.05

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,985.81 -74.25 - .7% S&P500種 1,047.24 -8.09 - .8% ナスダック総合指数 2,118.69 -22.85 -1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .52% +0.00 米国債10年物 2.48% -.05 米国債30年物 3.52% -.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,237.70 -3.60 - .29% 原油先物 (ドル/バレル) 73.35 +.83 +1.14%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円とドルがほとんどの主要通貨に 対して下落。高利回り資産を買って、安全な逃避先とみなされる円とド ルを売る動きとなった。

各国の中央銀行関係者が一堂に会する会合で、景気刺激策の維持 を示唆するとの思惑も円とドルの売り材料となった。バーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長は27日に同会合でスピーチを予定。 新規失業保険申請件数は予想以上に減少した。

MFグローバル・ホールディングスのシニア市場ストラテジスト、 デニス・カジガス氏は、「買い戻しと雇用指標の改善でリスク許容度 が上昇した」と指摘。「FRBは量的緩和構想の一部実現に向けて進 めるとみられている」と語った。

ニューヨーク時間午後2時13分現在、円は対ユーロで前日比

0.3%安の1ユーロ=107円39銭(前日は107円5銭)。ドルはユ ーロに対し、0.4%下げて1ユーロ=1.2707ドル。前日は1.2659 ドルだった。円は対ドルで前日比ほぼ変わらずの1ドル=84円51 銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。ダウ工業株30種平均は1万ドルを割り込んだ。 朝方発表された失業保険申請件数の減少を好感し上昇して始まったもの の、スペインの財政や米国の製造業に対する懸念が広がり、下げに転じ た。

衣料品メーカーのゲスが安い。業績予想がアナリスト予想に届か なかった。ダウ工業株30種平均では、シスコシステムズやIBMの 下げが目立った。スペインの裁判所が同国の売上税の監査方式に違法 の判断を下したほか、カンザスシティー連銀の調査で同地区の製造業 活動失速が指摘されたことが嫌気された。

ニューヨーク午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.8%安の1047.24。ダウ工業株30種平均は74.25 ドル(0.7%)下げて9985.81ドル。両指数とも、終値ベースで7 月6日以来の安値となった。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、スティ ーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は、「年央の景気減速は常に 予想していた。カンザスシティー連銀が発表した製造業活動の数字に 見て取れる」と指摘。「現時点ではリスク需要は非常に弱い。スペイ ンに関しても取るに足らない額というわけではない」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では期間の長い国債が上昇。7年債入札の落札利回りは 過去最低だった。27日にはバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長が経済動向について講演する。

既発の7年物国債は上昇。この日の7年債入札(290億ドル) では、海外中央銀行を含む間接入札の割合が4月以来で最大だった。 10年債利回りは前日、1年7カ月ぶりの低水準をつけた。7月の米 新築住宅販売が予想に反して前月比で減少したほか、耐久財受注額も エコノミスト予想を下回る伸びだったのが影響した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドで金利ストラテジス トを務めるジョン・ブリッグス氏(コネティカット州スタンフォード 在勤)は、「7年債入札は堅調だった。米国債や安全性への需要がま だある」と述べ、「バーナンキ議長が最近の経済統計の内容と一致し た見通しを述べるとすれば、国債にとってのマイナス材料にはなるま い」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時2分現在、10年債利回りは4bp低下の2.50%。10年 債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は11/32上げて 101 3/32だった。前日の10年債利回りは5bp上昇、一時は

2.4158%と、2009年1月以来の低水準をつけた。

既発の7年債利回りはこの日、3bp下げて1.94%。前日は

1.8607%まで下げた場面もあった。2年債利回りは1bp未満低下 して0.52%。24日には一時、過去最低水準の0.4542%を記録した。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。世界的な株価の上昇を背景に、安 全への逃避先としての金への需要が弱まり、8週間ぶりの高値から下げ た。

先進国23市場で構成するMSCI世界指数は一時1.2%高。米 労働省が発表した先週の新規失業保険申請が予想より少なかったこと が好感された。金は年初から13%値上がりしている。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディ ーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は、「市場から不安感が 後退しつつある」と指摘。「経済指標が予想より強ければ金は下げる」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比3.60ドル(0.3%)安の1オンス=1237.70 ドルで取引を終了。一時は1246ドルと、6月30日以来の高値を付 ける場面もあった。過去最高値は6月21日に付けた1266.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は約3週間ぶりの大幅高。景気減速を 示す兆候が増える中、この日発表された米新規失業保険申請が予想より 少なかったことで、雇用情勢をめぐる懸念が緩和された。

原油は一時2%上昇。米労働省が発表した21日終了週の新規 失業保険申請件数が1カ月ぶりに減少したことが材料視された。ま た、ドルがユーロに対して下げたことで、代替投資先としての商品 の魅力が強まった。原油は25日にはバレル当たり70.76ドルと、 11週間ぶりの安値まで下げていた。

ドイツ銀行のエネルギー担当チーフエコノミスト、アダム・シ ミンスキー氏(ワシントン在勤)は、「ドルの下落と、新規失業保 険申請の減少が買い材料となった」と指摘。「原油の取引レンジが 70-80ドルなら、今は75ドルに向かって値を戻している状況だ」 と付け加えた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は 前日比84セント(1.16%)高の1バレル=73.36ドルで取引を 終了した。一時は73.98ドルまで上昇する場面もあった。8月3 日以降の下落率は11%。過去1年間では2.7%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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